三個目の色彩雫インクを買うなら何にしよう、とうっすら考え続けて約1年(長っ)、とうとう「松露:しょうろ」に決めました~。
ちなみに
一個目は月夜 / 二個目に紺碧 を買っています。
濃淡もはかなげに反映される綺麗色が欲しいのは春夏恒例ですがもともと、「『レーシンググリーン』ほど黒味寄りでないけど普段使いできそうに落ち着いたグリーン系のインク」をずっと欲しかったんですね。
紙によっては変色著しいという特色をもつウォーターマンのブルーブラックインク、あおみどりが好きな私としては、その緑化した色もわりと気に入ってたんです。
クオバディスやフランクリン・プランナーを使っていた頃は、この変化を楽しんで愛でていたのですが。
能率手帳ゴールドやほぼ日カズンになってからは、ほとんど紺色のまま定着するようになってしまい、(これはある意味”優等生”な紙なのかもしれんが)ちょっとつまらないなあと思っていました。
「最初からグリーン強め」の青色として、松露なんかいいんじゃないかなあと考えはじめていたのですけれど、これが決定的な物欲に昇格したのは、先日発売の趣味の文具箱 Vol.13 に、教師の方の使用実例として掲載されていた、原稿用紙に書き連ねられたみどり色の文字。
文字の一画ごとの筆圧を追うかのように、インクの溜まりというか濃淡も鮮やかで、なんとなくグリーントルマリンを連想させるのでした。(←元宝石屋的発言)
ああいいね~。これにしよう。
と、購入確定して、他人様の松露レビュー記事も検索で読み始めたらこれが面白い。
どうやら書き始めは普通に青いのに、紙に乗せた直後からみるみるうちに緑色になってくるんだとかで。
そんなわけで今朝宅急便で届き、夜までこまごまと使ってみて、いま本当に気に入ってます!
こまかい色味は違うものの、「月夜」はウォーターマンのブルーブラック、「紺碧」はペリカンやラミーのターコイスと、手持ちの中では用途が若干かぶっていますが、「松露」のグリーンはいまのところライバル無し。
上記写真で書き込んである紙は、コレクトの5×3サイズの情報カード(無地)なのですが、これはかなり明るいグリーンにまで、駆け上るように変わっていきます。スゲー!
ほぼ日の紙は、これもちゃんと緑化してくれるけれど、深みというか影のあるあおみどり。良い色だ。
ペンのほうは、使用2年目に入り、しっとりとした書き味も育ってきたプロフィット21の中字に入れました。
(ああそろそろ、今年もなにか一本欲しいですねえ)
その他、ふんわり濃淡系のインク、ペリカンのロイヤルブルーやターコイス、モンブランのブルーブラックなどが気温に比例して使用量がどんどん多くなってきたかも。
モンブランのブルーブラックは145のFに入ってもらって落ち着き中です。
ペン先は定期的に水を通すつもりですが、コンバーターへの着色こびりつきが面倒くさいので、空きカートリッジに(ダイソーで買った化粧品移し替え用の)注射器でインクを入れてはめこんでいるのですが、なかなか良い感じ。
このニブではちょっと太字ではありますが、能率手帳にも使っちゃうほどに、いま一番かわいいブルーブラックなのです。
上記の「趣味の文具箱」内で、藤村俊二さんがウォーターマンのエキスパートに、モンブランのブルーブラックを入れて愛用という大きな記事が載ってまして、その力強く味わいある筆跡に、うぉおおお自分もやりたいわ!、と感動したのですが。
あと2箱くらい、ボストンでアホ買いしてしまったフロリダブルーのカートリッジ在庫がありますので、真似するのはこれが終わってから(またはそれまでに黒軸あたりでもう一本いくか?)の、将来計画としたいと思います….。