これは、レーシング・グリーンという、今年でた新色のインクです。
入手したのは夏。
成田空港で購入していっしょにLA旅をして帰ってきたモンブラン146ですが、その後に銀座のカスタマーセンターへ名入れやニブ交換で1ヶ月くらい預けてました。
ようやく引き取りに行ったときに「モスグリーンのインクが入荷したばかりなんですよ」とオススメをうけまして。
まだテスト用のペンにも入れてないとのことなので、ボトルの蓋についたインクをティッシュで拭いてそれを試し書き用の紙に転写、というまわりくどい方法で(笑)色を見せてもらったのでした。
そのときの印象は「すごーく濃くて渋そうな抹茶シロップ」という感じ。
黒に近いほどの暗さなのですが、インク乗りの薄い場所ではとても落ち着いた緑に発色していました。
そういうときはグリーントルマリンの色に近いかも。これはこれで綺麗なんですよ。
金属的なイメージもあるし。
ペリカンのブリリアントグリーンをカートリッジで持っていてペリカノジュニアにさして(ラインマーカー的に便利に)使っているのですが、この、明るいクッキリした色とはまったく対極なタイプの緑なんですよね。
レーシンググリーンは、ペリカンのスーベレーンM405に入れて使ってます。
(私のは青い縞なんだけど、代表的デザインである緑縞軸のだったらもっとぴったりだったかも。)
フローは良いペンなのですがニブがEFで細いせいか、ほとんど黒っぽく書けます。
だから、黒やブルーブラックインクの替わりにすらなりそうなほどに、文章用としも使いやすいんです。
太字のペンだともう少し綺麗にミドリが出てきそうな予感。
今のところ、デルフォニクスの手帳のほうでは仕事関連の事項をこの色で書いてます。
(昔から、ぎっしり書くと満足感を覚える性格なので、色分けしないと読み取りに疲れるため。
その他、基本記述はラミーの青で、物欲・買い物系はペリカンのターコイスブルーと分けてます。
これら2色はSafariに入れてます。
10年以上、手帳は「集中1ペン主義」だったので、色分けして記入すると目にも便利なんだなあと最近になって初めて知ってしまった。)
というわけで、爽やかさとか明るさには欠けるので、カラーインクとしてはそれほど人気がでないかもしれませんが、意外に万能に使えるオトナ色のインクとして、ぜひおすすめしたいと思います。
モンブランのインクボトルはかっこいいしなあ。