
やっと買えました、パイロットのいろしずくインク。 先日、東京に立ち寄れたのでOAZOの丸善で。
話題の本だの噂のノートだの(いずれ後述)をひととおり吟味して仕入れた荷物がどうにも重くて、インクは大人買いする気力になれず、ひと壜だけ。
あの売場に行った方ならお判りと思いますが、カウンターのうしろのインク棚を観察すると、さすが都会のお店。
5色分ずらっと並んでいたのでした(涙)。
実際に紙の上に書き出した色見本を見せてもらい、やっぱり第一希望の「月夜」を購入。
(すくなくともこの日の在庫分の)最後のひとつだったので、いいお土産になりました!
…自分しか使いませんが。
しっとり..としたあおみどり!です。
照明の加減では少々グレーがかっているような落ち着きもあり、海みたいな「あお」。
とても好きな色で大満足ですけれど、どうしても見覚えがあったので過去の手帳をめくって、エキスパートを買ったあたりの時期のページを探してみました。
このとき1本つけてもらった、ブルーブラックのカートリッジを使って書き、2年くらい経った箇所が、やっぱりこの「月夜」のあおみどりにソックリな色味なのでした。
ウォーターマンのブルーブラック、既に記入3ヶ月後くらいで「あおみどり化」していたのに気付いて当時ものすごく驚いたのですけれど、これはこれで気に入ってるのです。
ボトルの写真を撮ってから、うわーっと思ったのですけれど、非常に泡が発生しやすい(消えにくい?)性質があるような気がしますがお持ちの方、どうでしょうか。
確かに、持ち帰ってきた外出からそれほど時間が経っていないときに撮影したのですけれど、こんなにブクブクしてなくても…。
ペンに入れて時折コンバーターを観察しても、常に多少は泡っぽいのようなので諦めました。
(むしろ、コンバーターの壁にはりつく泡の被膜が光に透けて、インクの色味がよくわかって綺麗だったりする…)
このせいかどうかはわかりませんが、スルスルとすべるように書き進めることが出来ます。
パイロットらしいインク流れの良さです。
かなりの細字だったり、シャリ感多めなペン先だとしても、気持ちよく使えるインクなんじゃないでしょうか。
これもまたパイロットらしく、色が裏へ抜けてしまう紙も多いのだけれど、くっきりとした発色が目に楽しくて、あまり気にせずいろんなものに書き込んでます。

一見、黒かと思うようなモンブランのレーシンググリーンと違って、ずっと明るく青みの自己主張があるグリーンインクとも言えます。
(しっかし、いつも同じものをこういうときに描くんだなあ…と写真を見て呆れた…)
色味・性質ともに他のどのインクとも役割がかぶらないような予感がするので、人気があるのも頷けますね。
オーソドックスなインク以外になにか一本、と考えている人にも、机の肥やしにならなそうなインクとして安心してオススメできそうな気がするので。
お手紙なんかも、月夜色で書き連ねてあったら、特にこれから春夏の季節に無敵ですよきっと。
そうそう、フランクリン・プランナーの「カタログ写真ではけっこう青なのに実際はあおみどり、むしろうすみどり」な各種リフィルに、これほど合う色のインクもないと思われます。
ちょっとにじむけど。気にしない(゚ε゚)。
目にも爽やかで、南国リゾートの空のようだった「紺碧」は次の機会に。
もう少しあたたかくなってからの、春から先のお楽しみ、としましょう~!