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「コモンプレイス手帳のつくりかた」を読みました。

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コモンプレイスノートのつくりかた

SNSのおすすめ投稿に流れてきて「面白そう」と思った本です。
今日が発売日と知ったので、さっそくKindle版で購入してみました。

この手法の説明にありがちな難解さは極力おさえられており、親しみやすい解説と素敵な書き方例がたくさん掲載されているので、書きもの好きな方々には楽しく読めることでしょう。

先月だったか いつも出掛けるモールの中に、まあまあな規模のLoftが出来たのですよ。
お洒落な文具や雑貨の新製品をたくさん見ることが出来て嬉しかったのですけれど、なかでも興味深かったのが「コモンプレイスブック専用ノート」や「コモンプレイスブック専用のマーカーペン」なる文具が売り出されていたこと。
このメモ術がトレンドとなりつつあることに、私はLoftの売場で初めて気付いたのでした。

私がこの方式について最初に調べてみたのは昨年の春頃です。
いずれ詳細を記事にしたいと思いますが、当時Obsidianというメモアプリを使い始めてとても気に入ったので、ヘビーユーザーの方々がどのように運用しているのかについて調べまくっていたのでした。

そこで、ツェッテルカステンやコモンプレイスブック(or コモンプレイスノート)という、古来からのメモ術をObsidianで実践している人の話が複数出て来て、とても面白かったのです。

拡張機能によるカスタマイズが難しめなこともあり現在、当時ほどはObsidianを使っていないのですけれど…
DayOneやNotionといった他のアプリでも似たようなことを実践しているので、この時の知識がいまだに大きな指針になっています。

以来、私としては、
「バレットジャーナルを構成する中から(ToDoなどの)スケジュール要素を抜いた部分 がコモンプレイスノートみたいなものなのでは?」
という自己流の考えを持っていました。


本書「コモンプレイス手帳のつくりかた」は、
これを機会に手書きでノートに向かってみたい初心者さんにも優しい基本解説書であると言えますが。
そのいっぽうでバレットジャーナルや既存のスケジュール手帳など、以前から他の方法で「手帳タイム」にいそしむ中級者(?)の皆さんにも、このメモ手法を取り入れる方法を指南していることが特徴。
そこがとても良いなと思いました。

正直言いますと、最初は「SNS映えする書き方指南」が主体の手帳本なのか?と身構えたことは確かです。
表紙が可愛かったからです。
向いているノートやペンの紹介にもページが割かれていますが、これは参考になる人は多いはず。
普段使い慣れているものなら「何でもいい。(たとえばシステム手帳でもOK)」と私は考えていますけれど。
読み終わったらトラベラーズノートのレギュラーサイズがちょっと使いたくなったよ!

読んだ書籍の文章から映画やドラマのセリフ、ネットで掴んだ情報に至るまでのさまざまな「他人が発信するアウトプット」を、1冊のノートの中へ書き込んだり貼り込んだりする。
そのようにして「自分専用の百科事典を作ること」 = コモンプレイスノートを作る ということなのではないでしょうか?
この中に入れた情報をきちんと分類し、最終的には「自分のアウトプット」へ生かす。
という流れに持って行くことが大事なのだ!
….という感想を持ちました。
(このような小難しい表現では書かれていないので安心してください。私が脳内で辿り着いた読後の感想です)

これから先、自分のアウトプットに役立つか?アイデアが湧く源泉になるか?
というのが、単なる「覚え書きノート」との差別化になるのかな。

何かを書きとめ、それに則した自分の感想やアイデアを添える
という方法は、書くという方法を得た人間の本能みたいなものではないかと思うのです。
ざっくりした流れに沿っていれば明確なルールは決めず、都合良く解釈した自己流でいいのかもしれません。
こういうものは、書きながら頭を整理し、まずは長続きすることがいちばん大事ですから。


あと、普段からノートや手帳に親しんでいる人の間では、これを読んで
「あれ?こういう感じの書き方、前から自分もやってるけど?」
という感想を持つかもしれません。

例えば私も、買いたい文具の仕様を検討したり購入後の感想を書くための専用ノートを作っていて、最終的にはブログ執筆へアウトプットしています。
今年購入したLIBERTY柄のほぼ日手帳HONにも、ごちゃごちゃと覚え書き+検討メモを混ぜたようなノートを1テーマ1ページで作っていて、月間ブロック部分をインデックスに使い中。
まあこれもある意味コモンプレイスブックだよね。

文具感想ノート
だいぶ前のページですが、こんな感じでインデックスを作っています。 ノーブルノートB6と万年筆を使用。

マーカー またはシールを使って丸いしるしを付けることによって、メモの内容を視覚的に区別する…
という方法についても、本書で楽しく理解できました。
バレットジャーナルのKey入れと同じ感じの使い方ですね。

この記事の頭に書いた、Loftで見かけた「コモンプレイスブック専用のマーカーペン」は、色付きのマークをスタンプ的に簡単に入れることが出来るものです。
明るい色味と渋め大人色の系統を柱に3本づつの配色が基本になっていて、ロケット鉛筆の如く連結できるところがとても面白いんですよ!


私が既に持っている中では、呉竹のクリーンカラードットが短くなったようなものかなあ。
これも、1押しで丸いドットが描けるすぐれものなので、たぶん同じことが出来るはず。
私が持ってるのは下記のセットで(他に、とても淡いものやメタリック系など、いろんな配色セットがあります。)、筆圧でいろんなドット模様が描けるので重宝しています。

この、デジタルで言う「タグ」代わりにつける色丸じるしですが、本文の脇部分に付けるだけでなく目次にも付けた方が情報検索性は高まるように思います。
私も自分のノートにこの色分け法を採用していきたいと思ってます。
(色数を増やして細分化し過ぎても混乱しそう。何より面倒くさくなるので、せいぜい5,6色が限度じゃないかな?と自分に提案しておく…)


そんなわけで、自己流で結論付けていたコモンプレイスノート手法について、多くの補強と若干の訂正もすることが出来、読むことが出来て良かったです。

また別の機会にまとめたいと思いますが、
私の場合は、情報収集の効率と検索性を高めるためにこういうのをデジタルツールでやっている時も多いのです。
本書の解説は、そのための基本方法とも重なることが多いので大いに参考になりました。

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