昨日行って来ました。映画館久しぶり!

公開直後から犬(クリプト)については話題になっていたので、これは新しいな〜!と期待していました。
これまでのスーパーマンもいくつか鑑賞してきましたけれど、DC系ならではというか、どちらかといえば重めなトーンの感じだったので… 。
今回はジェームズ・ガン監督作品ということで、きっと明るいはずだ!と楽しみでした。
映画、とても良かったです。
確かに、クリプトは作中で重要登場犬。
ご主人の言うことを忠実に遂行するお利口さよりも、めちゃめちゃな元気さが強調されていてそれがまた可愛いのです。
監督の愛犬がモデルなのだそうで、ノートパソコンに噛み付いて壊すほど暴れんぼうな性格をしっかりと取り入れたのだとか。
しかしその有り余るエネルギーゆえに、窮地に陥るスーパーマンを何度も救い(引っ張り)出し、敵を殲滅する(飛び付いて噛み砕く!)ところは見逃せない場面です。
でも、「犬だけじゃない」のは強調しておきたいです。当たり前か。
ストーリーにコメディ風味をちょいちょい差し込んで観客をフフッ.. とさせつつも、仲間や家族を思う感情をドラマチックに描く「泣かせどころ」をしっかりと入れてくる緩急。
その感じがまさにこの監督だなあ(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと一緒だなあ、と良い意味で期待通りだったので。)感じたのでした。
人間関係に関してはある程度、客側も「スーパーマンシリーズのお約束として知っている」ことが前提になっている展開になっています。
台詞などから想像は出来るけれど、説明は非常にあっさりめ。
詳細が気になる人は、後からでいいので過去作をいくつか鑑賞するのもおすすめです。
ロイス・レインとの恋愛関係やレックス・ルーサーとの敵対、そもそも地球に来るに至った理由や子供時代など含め、それらをじっくり描いている過去作がそれぞれ存在しますので、興味のある方は是非。
主役のデヴィッド・コレンスウェットは私は初見の役者さんだなと思っていたけれど、wikiなど見てみると、好きなドラマのいくつかの、しかも覚えのある役で出演しています。見直さないと。
ロイス・レイン役のレイチェル・ブロズナハンは、かつてとてもハマったドラマ「ハウス・オブ・カード」ですごく綺麗な人だなあ(キーになる役だったけれど、最終的には可哀想だった…)と印象に残っていた女優さんです。
あと何と言っても、レックス・ルーサー役のニコラス・ホルトは素晴らしかったです。
マッドマックスの時と同じ頭だ…という意味でなんとなく見慣れた風貌ではありますが、超悪役を名演です。
ネタバレになるのでどことは言いませんけれど、あの綺麗な目から憎しみと悔しさの涙がポロポロこぼれ落ちるところなんて、もうホントにすごい。
良いものを見たなあとうっとりです。
そして、スーパーマンの育ての御両親、今作ではなかなか個性的。
前作ではお母さん役がダイアン・レインだったから、今回とのギャップは面白いな〜
お父さんも、奥さんの言いなりなキャラであると当初は思わせて、終盤になってスーパーマンに人生の選択の仕方を切々と説くところ、グッときました。←もしかして、映画「コンスタンティン」の神父さんの人だよね!と気付きました。
犬のクリプトは先述したとおり、監督の飼い犬 (小津安二郎が由来のオズという名前なんだって…)がモデルなのですが、オズは劣悪な環境から救い出した保護犬とのことです。
クリプトの容姿も、常に片っぽの耳が上がってるオズに似せたというニュースも読みました。
(売店で売っていた、クリプトの小さい縫いぐるみの頭もちゃんとそのように作ってあって感心したのでした)
…というわけで、久しぶりの映画鑑賞、やっぱり行ってよかったです。
まあそのうちDisney+やNetflixで配信されるから、いいかな.. と思って見送ってしまった作品が近年はとても多いのは反省。
やっぱり大きいスクリーンで、本格的な音響を聴きつつ迫力ある特殊効果を鑑賞するの、好きなんだよなあ。
飛行や落下の場面がリアル過ぎて三半規管に来るので、そういうのが苦手な人はそこだけ薄目で乗りきって下さい。
VFXメイキング動画も探して見ておかなくちゃなー
と、一日経った今もわくわくしている体験だったのでした。

