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「ミニチュア作りで楽しくはじめる10日でBlender4入門」を学習してみました。

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先月に出たばかりの新しい本です。
M designさんのYouTubeでのチュートリアル動画(初心者向けのもの)は、昨年にまとまった数を作ってかなり勉強になりました。
慣れてくれば比較的短時間で作れるチュートリアルばかりなので、とてもおすすめです。
○ M design – YouTube ←チャンネルのトップページはこちら

今回の本は、操作解説が最新バージョンであるBlender4に対応しているということで楽しみにしていました。
(このページに載せた画像は私が実際に作ってみたものです)

私はKindle版で購入しました。
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表紙のCGやデザインの雰囲気がとても気に入ってます。
平積みにされていた店頭でも、可愛さが目を惹く本でしたよ。

私が今までやってみたCG教則本のなかでは比較的ページ数少なめかもしれません。
このボリュームで、初心者がこの表紙のCGを作れるものなのかな?という第一印象はありました。
(しかしやり終えた結果で言うと、動画がかなり親切なのでそこは問題なかったです)

重要操作のショートカットキー指示や制作のポイントやコラムなど、初学者に対してとてもわかりやすく、年齢を問わず取り組みやすいページデザインなところも好感が持てました。
(いきなりショートカットキーでの操作は抵抗があるかもしれませんが、作業効率が全く違うので最初に覚えちゃったほうがいいです。
これまでの著書やYouTube配信から察するに、
「小さな制作を短時間で繰り返すうちに、いつのまにか手が先に動くようになってその後もラクになるよ!」
というのが、M designさんの一貫した方針なのだろうと思ってます)

あと、今回Kindle版で購入した最大の理由なのですが、過去のBlender学習本で必ず苦労する問題
:掲載されている画像(操作パネルに打ち込んだ数値)が小さ過ぎて読めない。ルーペ必須:
も、本書では可能な限り大きめに切り取ってある親切設計で、これはけっこう感動しました。
というわけで紙本購入でもよかったな…。 余白にいろいろ書き込めるし !

部屋の小物9個この画像含めて、当記事掲載のCG画像は私が実際に作成したものになります。

上の画像のような、部屋の中に置く小物やキャラクターを本や動画の解説に沿って合計9個作成。
最後に部屋を組み立てて今までの作った小物を読み込んで配置、最後はライトやカメラの設定を行ってレンダリング
というのが一連の流れになります。

ざっくりと10章に分かれるので「10日間」となっていますが、人には都合や理解力がそれぞれ。
その何倍掛かったとしても全く落ち込む必要はないですからね。
諦めないことが大切!
今回がBlenderに初めて触るというなら、試行錯誤のタイミングも少なからずあるでしょう。
本の通りにやっている「つもり」なのに何故うまくいかないのか?と調べてみたりすることもあるんじゃないかな。
(誰もが失敗しがちな件の解決法をブログや動画にしている人は大勢いて、私もこれまで随分助けられてきたんです。
そこがBlenderのいいところ!)

逆に、多少は操作に慣れつつある人ならばもっと短期集中で修得することも可能なシンプル構成になっています。
私の場合は、今回はきっちり10日間を手帳に割り振って、すきまの時間を使ってでも必ず1日1アイテムづつ終わらせることを日課にしてました。

↓ 作り終わったのがこちらです! クマちゃん、上に載せたアイテムごとの画像では立ってますが、ここにボーン(手足を曲げるための骨データ)入れてソファに座らせるんです。

動画は各章ごとに詳細なものが提供されています。
ナレーションは無いのですが、字幕などで丁寧に解説されているので私はその方が良かったです。
勝手に好きなBGMを流しながら見てました

手の動かし方の流れだけでなく、ちょっと止まってやり直したりするような場面含めて勉強出来るので、作成実況的な動画から教わるってとても効果有りですね。


出版社のサイト(要会員登録)から、「読者限定ダウンロードやサービスはこちらから」のほうを押して、動画へのリンクへ進む手順です。
セキュリティ的なものも考えないといけないので仕方ないのでしょうが、毎回リンクまで辿り着くのがちょっと面倒だな…というのは正直な感想。

実は動画自体は、いわゆる限定公開リンクのYouTube動画なのです。
私は最初に全動画を並べた「非公開設定」のリストをYouTubeに作ってしまいました。
※当然ながら、この動画は書籍の購入者個人以外にシェア・配布しないのが原則です。スクリーンショットも同様ですよ。

YouTubeは操作上、再生速度を変更することが簡単に出来ますので。
コマ送り並みに遅〜くしてタブレットなどに表示させながら一緒にBlenderを操作するなどということも可能。
画面タップで何秒か戻って繰り返し確認したり、速め再生で手順を復習…なんてことが出来るのも頻繁に使う機能でした。

本書の学習工程は、どんな小物でも最後は色や質感の設定をしっかり施してライトを置いてレンダリングまで行う…というのまでがセットになっています。
最初に作る「目玉焼きフライパン」から、きっちり色を付けて光を当てるスタジオを組み立てるまでやるのですが。
終わったときの「うわあ!なんかCG作品ぽいものが作れた!」という達成感は、初心者の方にこそ味わって貰いたいし、著者のMdesignさんもそこを狙っていると思います。

モデリングの練習ばかりしていると、どうしても後回しになりがちなのがそれ以降の「見せるため」の設定。
苦手意識が生まれがちなんですよね。
本書の場合は、最後の出力までの工程を1つの小物ごとに毎回繰り返すうち、モデリングの延長としてかなりサクサク手が進められるようになります。
反復して何度もやることで身につく仕組み。


私は昨年、下記リンク先で感想を書いたとても分厚い本をやり通したのが自分の中ではけっこう支えになってまして。
それから、うっっっすらとですが、話(SNSに流れて来るチュートリアル系ショート動画だとか、上級者さんによる便利な拡張機能の紹介投稿)がわかってきたような…ホホゥと感心するくらいは出来るようになってきた…という経緯があります。
宇宙人の会話がほんの少し意味分かってきた、みたいな?

●過去記事:「はじめての3Dモデリング Blender3超入門」を完走しました。

どんな教わり方が合うかは人によって違うので。
昨年に感想を書いた本は「(動画でなく)教科書からしっかりきめ細かく学びたい」派 の人におすすめです。
前バージョンと現在のバージョン、初心者レベルの学習の上で「操作が違い過ぎて困る」なんてことは全く!ありませんのでそれは安心して下さい。
しかし本のボリュームがそれなりありますので、粘り強く取り組む根気も要求されます。

今回のMdesignさんの本は、「動画を見ながら、サクサクと短時間ごとに作りあげる体験を積んでいく」という今どきの世代に合った方針であるように思います。
とにかくまずは取りかからないと始まらない世界なので、その点で、広い年齢層にオススメできる初心者本はこちらなのかもしれません。


どちらにしても、上手になりたければ
「つまづいたら諦めずに注意深くやりなおす」
「うまくいかない原因や、何故この操作が必要かを(ネットの検索などで)自分で調べてみる」
「やりっぱなしにせず復習する」
このあたりの小さな努力と根気があれば身につくのではないかな? ←自分にもそう助言したい

あと、IllustratorやPhotoshopなども全く同じなんですが、何かを作る方法はひとつではないです。
自分なりの方法によるちからわざで誤魔化…いや フォローしてみたり、本とはすこし違う色や形で作って個性を出してみるのも大いにおすすめです。

というわけで、現在SNS上でもちょっと流行っているのでいろんなのを見かける「可愛い小部屋系CG」、デジタルのドールハウスを組み立てているような楽しみがあって。
やる気を後押しされる人も多いはず。

先にも書いたように、10日かけるのが必須と思ってはいけません。
のんびりじっくり取り組むにも向いている内容なので、ちょっとづつでいいから挑戦してみて下さい。

私は、次は何を作ってみようかなー
(面白いのがたくさんあるので海外のチュートリアルサイトも挑戦したいです。もちろん字幕の翻訳機能を使うよ)

※Blenderは無料のCGソフトです。インストール後、日本語環境に変更できます。本書にも最初に解説あります
→ blender.org – Home of the Blender project – Free and Open 3D Creation Software

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