一昨年ペリカンのルビーレッド軸を伊東屋で買った時、ひとつ差し上げますのでお好きなものをどうぞ、と言われたのです。
つい張り切って、今まで全く使ったこともないような色を選んでしまいました。
それが、エーデルシュタインシリーズのアベンチュリン。
帰宅後、箱から出してボトルの美しさをじっと観察したものの、長いこと仕舞い込んだ(ちょっと忘れかけていた…)ままでした。


このインク開封に辿り着いたいきさつですが
実は先日から、色彩雫シリーズの「松露」を、とつぜんスイッチが入ったように「いいじゃないか〜」と使いはじめてまして。
書きたての紺からぐんぐんと青緑へ変化していくスピードは目に見える程で、ウォーターマンのブルーブラック(現:ミステリアスブルー)どころではない素早さ。
購入当初、かなり驚いたものです。

今、主に週間スケジュールや日々のログ用に使っているNOLTYのダイアリー用クリーム紙は、ウォーターマンのブルーブラックがあんまり緑変しないんですよ。
「それでいいじゃないか」
という人のほうが多いかもしれないんですが、私はわりとこのブルーブラック由来の「あおみどり」が好きで。
だったら、わりと最初からこれに近い色が再現できる松露インクのことを連鎖的に思い出したのでした。
(年末の「古インク大量断捨離」後も生き残らせていたのは、使用再開の予感があったのかも?)
カスタム74の中字で使っていますが、やわらかでとても素敵な青緑になります。
クリーム紙の上では、夜の森のようにしっとりなあおみどり…。

というわけで、私の→万年筆史上初、グリーン系のインクがものすごく気になりだして、そういえばあったじゃないかとエーデルシュタインのアベンチュリンを開封した次第です。
今年の個人的春夏インクのトレンドは、(もはやオールシーズンのレギュラーになりつつあるターコイスでなくて)、どうやら緑系になりそうです!
アベンチュリンインクの色は、簡単にいえば「完全にミドリ」です。
緑系の○○、といった雰囲気的なものでなく、きっぱりと目にしみるようなグリーン!
透明感はじゅうぶんにあるのですが、サインペンやペンキを連想するような発色の鮮やかさがあります。
通販サイト等での見本写真では、わりと黄味がかった要素が入ってそうな気がしたのですが。
実際に紙に乗せてみるとすっきりと涼しげな青みが土台になっていて、意外なほどに使いやすい。
で、時間が経つにつれて生き生きと明るくなってくる感じ。
実物のアベンチュリンという石は、どちらかといえば、水色方向に傾いた淡いグリーンな(ものが多い)んです。
だから、ちょっと色名としては合わないなあと発売当初から気になってはいたんですけれど。
よほど翡翠とかエメラルドの名のほうが似合うような気も。
というのが、元宝石屋としての感想なのですが、どうでしょうね? それぐらい、キラキラと光を放つかのような存在感のある緑色です。
これからの新緑の季節にもぴったり。
ボトルの左下に印刷してある色名、この文字の色と実際のインクの色、かなり一致してるんですね。
エーデルシュタインはアベンチュリン以外持ってないので他のインクがどうなのかわからないのですけれど、この点はちゃんとしてるなーと感心しました。
現在、セーラーの長刀に入れています。
インクを試すときはまずはサファリ等の廉価ペンに入れていましたが、今回はいきなりの実戦配備(?)となりました。
(2006年の万年筆祭にて購入したプロフェッショナルギア21仕様の長刀ペン先は、今も変わらず極上な書き味です。)

アベンチュリン、インクフローはかなり良いほうだと思います。
そのぶん滑らかに書くことが出来て細字ペン先でも使いたくなっているのですが、どちらかといえば(私の持っているインクの中では)平均以上に裏抜け指数は高めかも。
エーデルシュタインは、宝石のネーミングに相応しい発色と厚いガラスのボトルデザインも好きなので、あといくつか欲しいとは思っているのです。
タンザナイトやトパーズにも興味津々。
きっと綺麗だろうな。
うーむ困ったなー
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