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ルビーレッド色の万年筆を買いました。(Pelikan M600 Ruby Red 2012 Special Edition)

先日、伊東屋の新しい売場でホクホクと購入した万年筆です。
ペリカンのM600ルビーレッド。
これ、発売のニュース聞いて以来ずっと狙ってたんですよ……嬉しいなあ。

史跡シリーズ限定軸であるコンコルド広場、2005年に購入以来、見かけも書き心地もお気に入りです。
その軽さも直径も、私の筆圧と書きスピードに負けないちょい硬めのペン先も、非常に手に合っているような気がします。
M800も超愛用していると言って良いけれど、ずっしりめの重量感が、気分や体調によってはたま~につらいときがあるのだ。 
以来、「このサイズ(スーベレーンM600系)は、限定軸で好きな柄が出たときに、違うペン先でちょっとづつ集めていこう!」と決意。

●購入過去記事:ペリカン限定万年筆「コンコルド」を買いました。

今までも、ナイアガラから始まるふっくら型のシリーズも惹かれてだいぶ迷ったことはあったのですが、どうしようかと考えているうちに売り切れになっていました。
しかしこのごろになってホワイトトートイス軸も出てうおぉと感動したし、M300型で出たときにぐらぐらきたルビーレッドがいよいよ登場に至っては、いよいよ2本目入手の好機が来たなぁと…。

コンコルドはMだったので今回は太字のBで入手したい。
と以前から決めていました。
売り場の脇の台には、各スーベレーンの軸サイズ別に全ペン先がずらりとならべられたトレイがいくつも置いてありまして、まずはそれで600型のBの字幅を確認。
そして、実物のルビーレッドでも、さらっと試させて頂きました。
M400でもBは持っていますが、結構たいらな形状の、ヘラっぽいカリグラフィ的なペン先といいましょうか、線のたてよこの幅の差が大きいタイプなのです。
400のサイズだからこそ取り扱えますが、M800などでは筆記角がシビア過ぎて、当時の私は店頭で書き出すことが出来なかったのでした~。

・・・で、近年のBペン先は、かつてのこの傾向からいくらか変化し、カドが丸くなって(比喩的な意味でなく、形状が。)書きやすくなったとコミミにはさんだことがあり。
確かに今回のルビーレッド、そう思います。
でもちゃんと、昔ほどでないにしろ、字幅のタテヨコ差はあるんですけれどね。
するっと書き出せて、紙に吸い付くようなマイルド感も。
期待通りにとっても良質なペン先が来てくれました。

ちなみに、キャップをおしりに付けるかどうかは、わりと気分でどちらでも。
というくらいに私にとってこのM600サイズは絶妙なバランスなんですよね。

インクは、なんのひねりもないんですが、ペリカン純正のブルーを入れています。
儚い露草の青といいましょうか、太字になるとなおのこと目立つ、独特の濃淡がいいんですよ。
次々といろんな名前がついた限定インクが売り出されるようになった昨今ですが、これはいまだに飽きなく使い続けている青色の1つなのです。

軸は、非常に美しいです。
私はこういう、白いキラっとしたサシ(って言うのか?)の入った大理石模様が好きなのです。
セルロイドもこんな感じですよね。

アウロラのオプティマクラシックもこのタイプで、手に取る度にうっとりするほど気に入ってるのですが、同じ赤系でもこちらのバーガンディ軸は、石目の模様が大きめで黒に近い色味が点在。
似ているようで各社の個性が豊かなのですよ。

ペリカンのルビーレッドの方は、よく眺めると透明度はそれなりにあって。
キャップの内部に首軸のリングがうっすらと見えますし、電灯にかざせばピストンの機構やインク量もなんとなくわかる。
模様がなければ、プラチナのブルゴーニュより透けている位なのかも?

天冠は総金属製でペリカン親子の背景は艶消し加工になっており、美しいです。
このデザインのを持つのは初めて。高級感があっていいですねー!

ペンの箱を開けると、お洒落な白いペンケースのなかに万年筆が入っていてとても素敵。
白い中皿部分は、中央部がゆるく凹んでおりまして、机上でペン皿としても都合良く使えますとのこと。
(真っ白だから撮影台としてもちょうど使えるよなあ…)
外箱にはstandard gift boxと小さく印字されていますので、限定軸だからではなくこれが通常の箱としてデザイン変更されたのでしょうか?
上品なうえに、今までと違って再利用できそうなポイントが多くてお気に入りです。

なんとなく、今までのペリカン(高いやつ)のパターンだと「金ペン堂か書斎館」で買うことになるのかな?と思っていたのですが。
先日の記事に書いたように、伊東屋の万年筆コーナーが華麗に変貌を遂げたせいでこちらもすっかり気に入ってしまいまして。
万年筆専門店として非常にしっくりきたのが良かったのですね。

特に、ペン先のことなどでちょっと質問があったので試し書きしつつお話ししてたら、(おそらく繁忙日の販売応援要員として売り場にいるのであろう)ペリカンの社員さんも対面に呼んで頂けまして。
一新された製品箱や試し書き什器のこと、エーデルシュタインインクのボトルデザインのこと等々、開発秘話(っぽい件を軽めに)楽しく聞かせて頂いて感激。
御愛用という緑系オリジナルインクの配合まで聞いてしまったよ!
「ああっ。コレで秘密レシピじゃなくなった..」と仰ってたけれど(笑)、万年筆好きな皆さんはモスグリーン系の色味お好きなんですね。

昔のように、そう頻繁には買いまくりたくなるほど欲しいものも、収納スペースも残ってはいないのですけれど…また買いに来たいです。
楽しかった!
ぼうっと鑑賞してもよいですが、既に毎日じゃんじゃんと手帳にノートにと使いまくっております。

次はいつになるのかわかりませんが、コレと決めた限定軸に出会えたら、EFあたりが良いなあ。

●その他、ペリカンの吸入式万年筆を買ったときの過去記事(新しい順):
 ペリカンの青色透明軸万年筆を買いました。(M205)

 ・金ペン堂でペリカンの800を買いました。(誕生日用)

 ・ペリカンの400が増えました。

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