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オプティマが修理から戻ってきました。

先日の地元で開催されたペンクリニックで、すっかりその場で復活したペンがあったいっぽうで、実はもう1本、持っていって修理送り決定になったものがあるのです。
このイベントだからきっと、なにかと詳しく見てくれて修理の段取りしてくれる人が(川口さんと共に)常駐しているであろうと予想しまして。
品揃えは、田舎にしてはなかなかのお店だと思うんですが、普段私がふらっと訪れる時間帯は、だいたいバイトの人だけがぽつんとレジにいることが多いので…

それは、オプティマ・クラシックの青
度重なる不具合から生還して、その後、前々回のペンクリニックでばらばらに分解して丁寧に調整して頂けまして。
もう~これで完璧!になったハズ、でした….。

その後そんなに日数が経過してない頃、微妙な違和感を感じ始めました。
でも、それが何だかハッキリとは判らない。
怖い!でもまあ、普通に書けるし。とモンモンとしてました。 

数時間後、もう一本持っているオプティマバーガンディとの組み合わせで使っていたときに、ハッと気付きました。
青のほう、キャップがねじ込めなくなってる!(オプティマはねじねじとキャップを廻して締めるのが正解。)
いくらまわしてもぐるぐるカラ回りするだけです。

覗いてみると、どうやらキャップ内側に形成されているネジ溝が一部、壊れてなくなってしまっているみたい。
特に、何かの拍子でっていう記憶もなく、わりといつもキツめにキャップを締める癖があるのでそのせいかも?
とにかく、あるときからネジこみが出来なくなった対策として無意識のうちに
(その頃から愛用していたエキスパートと同じ方式で)
軽く押し込んでキャップを閉めるようになっていたらしいのです…
私の手がまさに自己判断で!
それでなんとかそれなりの手応えでキャップがぱちんと閉まっていたというのも謎ですが。

とにかく、簡易的にしかキャップが締まらなくなってしまったので、首軸にセロテープ巻いて「偽プッシュ式」に加工を試みたりもしたのですが、まあ当然素人には対処無理だったので泣く泣くインクを抜いてがっくりときていたわけです。

ネットの情報をいろいろ見てみると、どうも同じような現象が、検索するだけでも数件出てくるので「オプティマのねじ山が若干モロい」のは知っておいて良いことなのかも知れません。
とはいえ、購入を左右するほどの欠点ではないと思いますよ。
こういうものの強度は、個体差的なものもあるかも。
それほど標高が高くない形状で樹脂そのままの場所にネジ切りがされているので、この部分が金属で出来ているようなブランドに較べればかなり危険度は高いと言えます。
「あんまりきつくキャップ閉めると内部のネジの噛み合わせが崩壊するから気をつけてね!」
という程度の予備知識はあったほうがいいかもしれない…。

というわけで、
「これはきっと、キャップまるごとの交換になってしまうと思います。」
とペンクリニック会場で宣言された私。
そうなった場合の金額は、なにかのパンフレットに書いてあるようで、すぐに調べて教えて貰えました。
18900円税込みて!(゚Д゚;)

えーと、定価5万の万年筆でしたが3万円ちょいで通販で買い、しかし結局ちょうど値引き分くらいの金額を修理代に注ぎ込んでいるわけですか。
2万弱の予算があればじゅうぶんもう一本万年筆が買えるわけなので、一瞬ひるんだのは確かです。

でも、ペン先は川口さんに素晴らしい書き味にして頂けたものだし。
なにより、青いオプティマクラシックの美麗ゴージャスな見かけが気に入っているので。
これを、筆記具として使ってやれずに、ただの飾り物にしてしまうのはもったいなさすぎるじゃないですか!
というわけで、新規に「増やす」より「直して復活させる」を選択したのでした。
まあその後、プロフィット21が思いがけず手に入ったりもしたので、損したとは全く思わなくなりましたヨ。

それで本日、やっと連絡がきて取りに行ったわけです。
「こちらで引き取りましょうか?」
と言われましたがもちろん、壊れた方のキャップももらって帰ってきました。
使いようがないけどまあ、綺麗だし。
金属も付いててもったいない(笑)。

写真では左が新しいほうなんですが、あと付けのキャップは微妙に本体とは樹脂の模様(大理石状なツブの大きさとか、暗い場所の色味なんか)が違う…
まあこれはもう、本体のほうとは全く違うロットの樹脂から出来ているんでしょうから仕方ないですね。

早速、アウロラの青インクを吸入して再会を楽しんでいるところです。
あーやっぱり書きやすいなあ。
アウロラは黒インクの「真っ黒」さが評判いいようなんですが、青のほうもなかなか。
紫に近いほど赤味のある鮮やかさが面白いと思います。
ボトルもコンパクトながらシンプルな縦長体型で収納持ち運びに効率良し。

さて、ここまで紆余曲折を経てきたワガママお嬢さま(しかし美形)なので。
これからは大切に注意深く育てていきたいと思っています。

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