先日届いたばかりですが、ものすごーく気に入ってます!
ルーペ片手に発見したシリアル番号は、2011本中の「1037」番でした。キャップの上の方に小さ~く彫られているのだ。 ペン先は細字(F)にしました。
プラチナの万年筆は、200円のプレピーから始まってどれも私の手と相性が良くて愛用していますが、今回の「本栖」の当初の物欲優先順位はだいぶ下でした。
(限定っていうけど、今どき無色透明軸は珍しくないじゃーん…という程度の印象。)
しかし、私が日頃読んでいるブログの中で、続々と増えていくレビューを読むにつれ「これは今までのペン先とずいぶん違うらしい」ということが、楽しそうに伝わってきて。
あたらしものへの好奇心が抑えらないわ、そろそろ在庫薄という情報にも背中を蹴られるわで、気がついたらマウスがすべって何かをクリックしてました。

というわけでこの「本栖」、9月に新発売のCenturyというモデルの、これは先行発売にあたる透明軸バージョンだそうです。
今まで馴染んできた♯3776モデルのリニューアルということですが、とにかくいろんなところがだいぶ変更された印象です。
見た目以上に、手に持って書いてみることで「おぉっ」と驚くことが多かったかも。
さて、いままでのモデルである♯3776ですが、1万円タイプと同じ樹脂軸のものはミュージック(ペン先が特殊なので15000円定価)
セルロイド軸(キンギョ柄)では中字、
中屋万年筆のを含めると細字も所有しています。
以下、このブログで言及した記事
☆ミュージックな万年筆。
☆伊東屋で中屋万年筆を買ってきました。(前編)← 後編も続きにあります。
切り割りが2本もついているミュージックは除くとして、中字も細字も「思ってたよりずっと線が細い」というのがここのペン先の印象。
ただしこれはこれで好みな感じだったので、あえて調整だのでどうにかする気は無かったんですね。
紙の質感がダイレクトに手にも耳にもしゃらしゃらと伝わってくる、少し硬めの鉛筆を思わせるような独特の書き味が楽しくて!
そしてこの本栖、先に買っていた皆さんからの「インクフローがだいぶ増えた」という評判から、旧来#3776の”細字と中字の間”くらいあろうことを期待して選択したわけです。
(私の持っているお気に入りのプレピーの一本がまさにそんな「中細」の感じ。
これくらいの線幅が細字としてはなにかと実用的なんだけどな。と常日頃から思っていた。)
狙いはかなり当たりまして、これは私にとってかなり使い勝手のよい線幅!
フローが増えたからといって水分の山ができたり、輪郭がぼてっと太くなったというほどでもなく(私物比だと、ペリカンのEF程度と同等か?)、プラチナの細字だというのにこの程良いみずみずしさ、だいぶ流量が改善されたなあという印象です。
マイルドになって、かつての細字で感じていた「鉛筆っぽさ」は若干薄まったものの、いかにもプラチナらしい硬質弾力と、奥にあるさりさりっとした微粒子感は健在です。
線の形は全体的に柔らかめ・穏やかめにはなったけれど、丸いだけの研ぎじゃないじゃないってこともわかるし。
インクの中をぬるぬる泳ぐような感覚よりも、あくまでも”紙を感じたい”系統の書き味が好きなのですけれど、これは、それらのバランスが双方偏りすぎずにとれていて良い!
♯3776では少しドライな感触なので避けがちだった、例えばツバメフールスのような凹凸しっかりタイプにもちゃんと使える等、気持ちよく書ける場所の許容範囲がひろがった感じです。
しかしながら「プレピーと線幅が似ている」とはいえ、インク乗りの平均的厚みが全く違うのは当然のこと。
同じカートリッジを入れているのに、フロー次第で字の色すら違って見えるのは不思議ですよ。
(あれ?ここのブルーブラックってこんなに深くてしっとりな藍色だったけ?と手帳を開いて驚いたりも。)

見た目と形状の話になりますが、かつての♯3776がだいぶ:他社の1万円クラスと比較しても:細身で華奢な感じだったのが、ちょいフックラに。重さも3グラムくらい増えたみたいです。
キャップは、私の持ち方だと付けない方がいい感じ。
太くなった分、わりと手の中で安定します。
透明軸の全体的な印象は、購入前に予想していたより高級感があって安心しました。
たとえば天冠付近から覗き込める、スリップシール機構周辺がけっこう格好いいんです。
バネやらネジやらの部品がちょっとメカメカしいというか。
あと、胴軸中程の、内側ぐるりに施されたカットも、キラキラして綺麗なんですよ~。
透明軸にありがちなガラス管的単調さを消しているし、インクの濃さで全体が暗い色になっているカートリッジが丸見えでも、さほど地味にならない。
(多くの人が思ってることだとは思いますが、プラチナのコンバーターのパーツが金色であることは実に残念であります。
でもまあ、カートリッジの金属球がコトコト上下するのも大好きなので。
しばらくは純正ブルーブラックで楽しむとは思いますが、いざというときはダイソーで買った化粧品用注射器による詰め替え活動にて運用していくことになると思います。)
スリップシール機構、キャップの最後の2廻しくらいでフニュっとインナーキャップの中に「入り込む」感覚があります。
この気密性、いずれ別なペン先にてモンブランのBBインク用としても検討したい気が..。
ネジ溝の本数も今までの軸よりずっと多くて、旧♯3776の倍くらいはありそう。
このネジ山地帯とその上との段差も比較的あるので、人によっては持ち心地がだいぶ変わったと感じるかもしれません。
このへん少し中屋の(ライターモデルの)軸に似てる気がします。

今回、細字を選びましたが、このペン先だと、プラチナならではのキュっとした細字を求めて「もう一段階、線が渋いやつを!」と思う人は少なからず存在するだろうな~
まもなく登場するCenturyでの極細や超極細でそれが叶えられるのか、興味津々です。
逆に中字以上がどれだけなみなみしてるのかも体験してみたい。
今回のリニューアルでより初心者にも扱いやすい(最初の金ペンとして惚れ込みやすい)製品になったと思うので。
黒だけと言わず、ぜひともボルドーやらネイビーやらの、渋カラー軸展開を切望します。
というわけで購入以来毎日、ノートに手帳にとヘビーめに使っていたら、細字らしからぬ勢いで刻々とインクが減ってきている様子が透けて見えます。楽しいなあ。
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