
Lamyのカリグラフィペン、Joyを購入して以来、このタイプの進化版としていつかは使ってみたいと考えてきたのが、「ミュージック」というペン先の万年筆。
マーカーペンのように、縦線は太く・横線は細く、の めりはりある線をつかった文字が書けます。
その名の通り、楽譜制作にも好都合。
(譜面を書くなどという作業は学生時代以来まったく無縁ですが、とりあえず、これだとト音記号がかっこよく書けます。)
Joyの愛用(ちょこちょことほぼ毎日)で気付いたことですが、このペン先は案外、日本語文章を書くにも独特の「味」が出て使いやすいということ。
日付やタイトルなどの太字書きにはもちろん、しっかり記憶に留めたい事柄を太罫のノートにばりばりと書いていきたいときにもおすすめなのです。
宛名含めて手紙に用いるのも悪くないですよ。
一応、このペン先でどんなものがあるのか通販サイト等でアタリをつけてからOAZOの丸善へ。
買う気満々のオーラが出ていたからなのか(笑)とてもよい対応をして頂きました。さすが丸善。
国産ブランドにはちゃんとこのペン先のラインナップがあり、パイロットのカスタム,セーラーのプロフィット(14kと21k版でそれぞれ有)なども試しました。
プロフィットは、ペン先純度の差ですが、私には正直書き味の差がよくわかりませんでした。
サイズは手にフィットしてよい感じでしたが、あまりにマイスターシュテックそっくりさんな外見なので、(元祖を愛用しているだけに)なるべく避けたい気が。
カスタムは可もなく不可もなく。でも決め手に欠ける..ちょっとシャカシャカするし。
そして出て来たのがプラチナの♯3776。
な、なんと、インク供給溝が2本ついてます!
こういう特殊な(奇っ怪な)ペン先があることはうろ覚えで知ってましたけれど、コレのことだったのかー。
と、既に半分ヒキの気持ちで試し書きをしてみたのですが。
正直びっくりです。
この、「2本切り割り」のおかげで、(接紙?面積が広いペン先にもかかわらず)ぬめぬめすらすらと、なんとも表現しがたい滑らかな、まーるい書き心地!
そして、何とも気に入ったのは、「多少傾けたところでインクが途切れない」という利点。
そこそこの速書きにも耐えてくれるし、私の癖である、内側に捻る持ち方でも、ちょっと線が細くなる程度で、ちゃんとついてきてくれる。
(ちなみに、いちばん傾けた、切り割り1本走行状態だと、通常のFくらいの線に。メリハリ無しの普通の万年筆に早変わり…まああんまりこれはやらないつもりですが。)
これはさすがにJoyではなかった現象です。
面白ーい。
線幅は、ほぼ、1.5ミリサイズのJoyと見分けがつかない感じ。
ペンポイントがしっかりとついた14Kペン先です。
とにかくこの滑らかさは、メモ書き含めて毎日無理矢理にでも使いたい快感です。
そのかわり、インクはどんどん減りますので、カートリッジよりはコンバータ入れてボトル利用推奨です。
インク吸入のヨロコビがしょっちゅう味わえるペンですね(笑)
私はラミーの青入れてますが、黒なんかでもド迫力だし、きれいなカラーインクならそれはそれできっと普通の万年筆以上に楽しい筈。
軸は樹脂製で驚くほど軽いです。
比較的細身で、あまりすぼまってはいませんがペリカンの400よりちょい太い程度の持ち心地。
プラチナの万年筆は今回生まれて初めて使いましたけれど、店員さんのお薦めどおり、いちばんクセがなくて「手についてくる」感じ。
こんなに高レベルで15000円(通販ならさらにお安いでしょう)とは、国産ブランドの万年筆ってなんて素晴らしいんだろう。
と思うのですが、プラチナに限らず、揃いも揃って「モンブランの遠~い親戚」のような見かけなのが残念。
どうせならイタリアっぽい綺麗なの作らないのかな?
とにかく、ふだんも楽しく使えるミュージック(カリグラフィ)ペン先を買うなら、プラチナ製で。
と自信をもってオススメしたいです。
ファニーフェイスのペン先も、2日目くらいにはこんなもんだろ、と慣れてきますよ。
Amazonでの購入は下記になります。記事執筆の2006年当時とは価格が違いますのでご注意ください。
現在は黒軸以外からも出ています。
特殊ペン先ではありますが、「こういう筆記具」として、今後も永く酷使していくペンになりそうです。
ああ、イイ買い物をしました。
