
通販サイトで全然違う文具を見ていたのですが、突然このハサミがおすすめに出て来て、「へぇー良さそう!」となったのでした。
こういう長〜いはさみ、スクラップ(新聞や雑誌の記事を切り取って貼る)用途のものとして昔からあったように思います。
「天声人語」を切り取ってノートに貼ると国語力が上がるとか、私が受験生の時代から言われていたなあ。
今はどうなんだろう…?
…というようなことを思い出して購入したわけですが、それは私の事務系仕事において「印刷した料金などの一覧表・まとまったブロック単位の文章」などを切り抜いてノートに貼るスクラップ的な用事が意外に多い…という理由も大きいからです。
手帳リフィルにお菓子のパッケージを貼る等々のこまごました趣味的なスクラップだと、こまわりの効くミニハサミのほうが使いやすいんですけれど、大きいものを切り抜くときは、断然こういう長ーいハサミが活躍するのですよ。


パッケージを見ると、封筒の封切り用に推されていて、なるほど便利〜と思った次第です。
(私はペーパーナイフ派… ↓ 手の届く場所に常備してず〜っと愛用してます。)


この、刃の長いタイプのハサミの何が良いかというと、一回あたりの「チョキ」という動作において、とても長い距離を切れるということなのです。
何回もチョキチョキと握る動作をすることなく、目的のものが切り取れるというラクさは、たぶん手の関節が柔軟な若い方々には理解しづらい効率性かもしれないのですけれど…
とにかく今にして「うわあこれ買ってよかった〜」となるお助け文具となっています。
信頼の林刃物さんの製品、アレックスの中の1つであるこのはさみ、サイズがふたつありまして私が買ったのはSです。
「これでSなのか…」と驚くくらい充分に細長く、私の用途には丁度よく働いてくれます。
(LサイズのほうはA4の短辺が一回のチョキで切れるほど長いとのこと。大型封筒を開ける作業が多い方には手放せないでしょうね!)

握りの部分はさほど大きくないです。
この存在感なのにズッシリというほどの重量感は無いですし、ハサミとしてとても使いやすいバランスなのはさすがと言えましょう。
素晴らしい切れ味ではありますが、たくさんの紙をまとめて切るような用途にはおすすめしません。
閉じてあるときは尖った金属棒のようなものなので、取扱や保管にはじゅうぶん注意して頂きたいと思います。
(薄いビニールの鞘のようなカバーはついています)
普通のハサミと違って、スタンドに立てて置くには存在感ありすぎる背の高さになりますので。
私は、文具収納用のスチールワゴンに専用の隙間を作って斜めに差し込み、取り出しやすいようにしています。
私の使い方は、開封でなく「切りぬき」なのですけれど、ハサミが長くなるだけでこんなにラクになるんだなあと感心しています!
ちなみに私も若干勘違いしていたのですが、刃が長いからと言ってかならず「定規を当てたように真っ直ぐ切れる」と言うわけではないんですよね…。
もちろん、チョキの回数が圧倒的に減ってスパッといけるので曲がりにくくはなりますから、慣れればかなり上手になってくるんですけれど。
ちょっと誤解してました。ハサミの道は長く深い。精進します。
