ペリカンのボトルインク(ロイヤルブルー)がそろそろ無くなりそうだったので、新しいのを注文しようとしていたのですが。
急に気が変わって予算を上げ、エーデルシュタインのほうのブルー(サファイア)を使ってみたくなりました。
レビューをいくつか読んで、いつもの純正青インクとはちょっと違うのかも?
と予想。
実際に書いてみるとやはり、青みも発色もインクフローも : つまりあらゆる点で : 別モノだなという感想です。
サファイアインク、書いた瞬間は結構むらさき色に見えました。
しかし気付いたときは「ほんのり赤みがあるけど明るい青」に変身しています。
プラチナのクラシックインクのように、みるみるうちにドーンと色変わりする!いうわけではないんですが、ふと見ると「そんなにパープルじゃなくなってるね…?」という控えめなレベルで変わります。
純正ロイヤルブルーのような儚げな濃淡はほとんど無く、濃く鮮やかな発色です。
青紫ではあるけれど、赤光りは無いかな。
「目に刺さる」とは言いすぎかもしれませんが、紙からパキッと浮き出てくるようなくっきり強い印象を受けますので、かなりの細線でも視認性は抜群と思われます。
(ロイヤルブルーは紙によっては褪色が早かったけれど、サファイアはそんなことも無さそう…と期待。)
どれもインク鮮度(買ってからの期間)がバラバラな上、軸の中で煮詰まってるインクもあるのでまるで参考になりませんが、濃淡は別として色系統的に近いのはラミーの青。
その次がモンブランのロイヤルブルーかなー
この色に限らずですが、エーデルシュタインインク特有の、すっっべすべにペン先が泳ぐフロー感は(好き嫌い分かれるかもですが)とても心地よく、手がラクです。
カリカリやシャリシャリが手に伝わるペン先が好きだった昔は、こういうインクを避けていたんですが…
年齢とともに、インク出たっぷりの、抵抗感がなるべく低くなる書き味を手が求めるようになってしまいました。
エーデルシュタインについてはいつも言ってますが、こういう流れの柔らかいインクって、「渋めで書きにくいペン」に入れてみるとすごく良くなる事が多いんですよ。
描線はいくらか太くなるかもしれませんが、治療薬としておすすめだったりします。
私は、長年にわたって愛用のM800のEFでしばらく使ってみます。
このインクだと、国産メーカーの中細〜中字ペン先くらいの線巾になるかな。
一時期、純正ロイヤルブルーを入れていたことがあったのですが、シュッと細い線で書けるものの、なんとなくガサガサする感じがあったのです。
今回サファイアを入れてみるとかつての微かなストレスが消え、結果、以前と比べものにならない頻度でこのペンを手に取るようになりました。
もともと、タンザナイトを入れる前提で金ペン堂に洗浄+微調整してもらっていたので、やはりエーデルシュタインのインクフローで心地よく書けるペン先に仕上がってるのかな!
と勝手に解釈しています。
サファイアの最高級ランクの青みは、矢車菊に例えてコーンフラワーブルーと呼ばれるのですよ。
確かに、これは花の青色だよなあとベランダ園芸民としては頷く美しい色で、とても気に入りました。
(写真の花は、いまベランダでたくさん咲いている、青い八重咲きのペチュニアです。
ペチュニア ギュギュ ダブルブルー)
猛暑の中に届いたので、ホカホカに温まっていて….心配して使い始めたけれど今のところ問題無し。