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タンザナイト色のインクを使いはじめました。

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日本橋方面では恒例の「世界の万年筆祭」の真っ最中な時期ですが、吹き荒れる花粉と年度末な日々のせいにして、今年はじっと閉じこもっております。
(出掛けてしまったら最後、今回はスゴイのを買ってしまう予感がする…中屋の細軟ペン先とか…ペリカンの灰色縞軸とか…!)

そんなわけでささやかながら、以前から気になっていたインクをひとつ注文しました。
ペリカンのエーデルシュタインシリーズのひとつ、タンザナイトです。

名前は素敵ですが、わかりやすく言えばブルーブラックに分類されるのだと思われます。
春先にしては地味色な、”実用系”を選んでしまったかなー?
という思いは、ちょっとだけあったのですが…。

 
試してみた第一印象は、「予想していたよりずいぶん黒い」でした。
宝石のタンザナイトって、こういう色なんですよ。
シリーズのお約束通りにその名を付けているのだとすれば、もうちょっと明るい青紫な要素が多いと思ってました。

 
インク出の多めなペン先で書いてみると、限りなく紺に近い黒?という感じ。

しかし字の中でいくらか淡くなった部分には、濃いめの新品デニムのような藍色(青ではない、紫っぽさ)が浮かび上がっていて。
ああ確かにこれはブルーブラックなのだなあと気付く、とても微妙な色味なのです。

 
最終的には、中屋万年筆の赤溜軸にてメイン使用することに。
私のは「太字」ではありますが、他社製の中字とほとんど変わらないくらいのスリムなインク出のペン先なんです。
意外と表情豊かな濃淡の線が出るのもお気に入り。
バンクペーパーの白地の上では、日の沈んだ後の雲のようなブルーグレーの趣もありで。

ぱっと見で目を惹くような華やかさはないのですが、とても気に入りました。
私にとっては、黒や濃グレーにかわる用途としてばんばん使っていけそうです!

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隠れた色味を楽しむという感じのインクですので、使うペン先は中字以上のほうが楽しいかもしれません。
箱裏には「Extra Soft Ink」とあり、このインクの特徴である、なかなかのフローの良さを示す言葉なのかなあ。
(それゆえにペン先を選ぶかもしれません。しかし渋めな個体の活用先として良いかも。)

 
このシリーズでは、ペリカンからの貰い物ですが他に緑色の「アベンチュリン」を持っています。

●関連過去記事:ペリカンのアベンチュリンインクを使いはじめました。 

綺麗だからとおすすめをうけたのですが、私にはあまりにも不慣れな鮮やかさかつ、ボトルの容量が大きすぎで。
いつまで経っても減らないのがもうすでに不安です(笑)
色彩雫みたいにミニボトルで出してくれたら集めまくりたいんですが…無理でしょうねぇ

タンザナイトはきっと使い切ってみせるよ!

●その他関連過去ログ:中屋万年筆、ペン先交換してみました。

5年以上ぶりにラミーのアルスター細字も引っ張り出してみましたが
(現行の「オーシャンブルー」軸ですが、伊東屋限定「ブルースター」だった時代の2004年に買いました。)
今までで一番書き心地よく感じます。

かつては、ガッシリな鉄ペン先特有の硬すぎる書き味で、正直いってそれほど愛用までに至らなかったのです。
今回、タンザナイトを入れてみるとそんなことを忘れるくらいにすべすべと書けるようになりました。

こういう感覚も、インクの性質次第でけっこう変わるものですね。

 
次のエーデルシュタインは、季節柄なんとなく「トパーズ」が欲しくなってきているのですが、またこの巨大なボトルを増やす気なのか?
と自分に言い聞かせ中なのです。
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カートリッジタイプも有り、まずはペリカーノなどで試してみたい方はこちらのほうが気軽でいいと思います。
 容器のアルミ缶も可愛いですよね。
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