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インクを替えたら書き心地が良くなったという話。

プラチナのライトブルー色のカートリッジインクを使っている と、年末ぐらいの記事に書きました。

シャルトルブルー軸の細字に入れて色味は気に入っていたのですけれど、どうも使い続けるにつれて書き味に違和感が。
筆記時にペン先が滑って空回りしているというか、うまくインクが乗らないというか…
手応えが、「紙と噛み合ってない」感じ?
同じ色系統でも、ペリカンのターコイスを入れていた時とは書き心地が違うような気もします。

このままではじわじわとストレスが蓄積して、いずれ手が離れてしまいそうな予感。
駄目なインクというよりは、たまたま私の持っている個体との相性が良くなかったのだろう…と思うことにします。

それにしても元々このペンはどういう状態だったのか?
購入時の、良品だと喜んだ記憶も確信が揺らいできた程でした。
なので思い切って洗浄し、一番スタンダードと思われる黒を試すことに。

そうしたら、全然違うんです。
プラチナ特有の、こりこりと紙の繊維の上を進む弾力と、シャープな描線が戻ってきた!
細字ながらも僅かな濃淡のなかに、ごくごくうっすらと青みが見えるのは、プラチナ黒インク特有のものなのか、それとも前のインクが洗い切れてないからなのか?
たぶん後者かなあ?繰り返し使ってみないと不明ですが、涼しげで素敵。
黒自体、好んで使ってきたインク色とは言い難いのですが、ここではじめてグッときたような気もします。

細字にも関わらず、みずみずしく紙上に盛り上がる申し分のない流量なので、紙を選ばず滑らかにペン先が進んでとても楽しいです。
やっぱりこの「指先の骨の延長のように」文章が書ける心地よさが、私の万年筆好きの原点なのだなあ。
というわけで、しばらくはこのシャルトルブルー軸、黒の細字専用にします!

ペン先調整と大騒ぎするほどでもないけれど、気になっている小さな不具合って、インクを替えるだけで氷解する(場合もけっこうある)んだなあ。
という教訓を、久々に得たのでした。
これは初心者の方でも、インクが増え始めるとわりとすぐに実感してくる件ではあります。  
それにしても今シーズンは、ノートや手帳を眺めてみると、例年と全く違って驚くほどロイヤルブルー+ターコイス率が低め。
夏もこの雰囲気が続きそうな予感がします。
ブルーブラックや黒や鉛筆色などが中心で、この渋みと落ち着きはいったい…。
私の中にどんな変化があったのか?
という分析も、このペンで長々と書いてみたくなってきたのでした。

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