
8月に届いて以来非常に気に入ってるのが、このパイロットの小さめ万年筆。
昭和43年発売品の復刻軸だそうで、こういうクラシックなペン先形状がたまらなく好きです。
紙に接しているときの、エッジの曲線といい 先端までシュッと延びた金の光沢といい、上から眺めていてうっとりするほど美しいデザインだなあと…。

↑ こちらとペン先が全く同じデザインなのです。
ポケットに入るコンパクトなサイズにもかかわらず、キャップをうしろにつけると実用的なちょうどよい長さになってくれるのが良いんですよ。
※上写真のノートはA6判
直径も、華奢めなプラチナのショート軸よりも一段階太いので、全体的にポッテリした安定感があります。
手の大きい人にも携帯用としてオススメといえます。


このディープレッド軸は、復刻に伴って新しく出た配色なのだそうですが。
ほんのり赤みがかかった淡いシャンパンゴールドのキャップが、とても上品で綺麗な色なんです。
シュルっと押し込んで滑らかに軸にはまる手応えも楽しくて。
指に当たったときのすべすべとした感触も独特で、キャップ締め時のころんとしたミニサイズ化とあわせて、なんとなくヒヨコのように手のひらに包んであげたくなる佇まいです。
私は細字ペン先を選びました。
ちくちくコマゴマと書けそうなEF(極細)とずいぶん迷いましたが、能率手帳から5mm方眼のノートにも使いやすい万能さでFもなかなか良いですよ!
「通販なのに…えらい!」
と変な感じで褒めたくなるほどに、インクフロー良く濃淡も豊かな上々コンディション品が届き満足です。
細字ながらもパイロットペン先特有の、先端まんまるな書き味なのですが、時を経て、私の手にこなれてきた時の使い心地もまた楽しみにしたいです。

現在、青インクのカートリッジをつけてます。
パイロットの青といえばもう、どこの文具店にも売っているものでしょうけれど。
他にどんな凝った色味や名前のインクが同社から出ていても、レギュラーの青が実は一番のお気に入りなんです。
(まあ他社製よりは、紙に対してちょっと浸透しやすい性質はありますが)澄んで癖のない明るいブルーは本当に良い色だと…使う度に感心。
手に入りやすいだけでなく、値段も安いし!
というわけで、カクノ万年筆が元気な妹分だとしたら、これは年の離れた綺麗なお姉さんという感じ?
置いても書いても(それを見下ろしても)美形なので、間違いなくこれはいいぞぅ…とレビューしておくことにします。
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○Amazonではこちらです:赤軸・黒軸がありまして、ペン先は極細・細・中字の3種です。