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「世界の万年筆祭」に行ってきました(ペンクリニックや試し書きも!)2012

金曜に、日本橋三越で開催中の「世界の万年筆祭」に行ってきました。

この時期、毎年のように気にかけていたのに、なんと前回訪れたのは2006年…
(年度末・花粉症・ド田舎etc.いろいろ言い訳は有るけどさすがに行かなすぎ!) 確か、セーラーの長刀万年筆を購入したのでした。
素晴らしい書き味で、今ももちろん愛用してます。

今回は三越新館7Fだったのですが、平日の夕方前時間帯な割には比較的混雑していた印象です。
万年筆の会場が、というよりこのフロアでの他の催し物や売り場もそれなり集客していて、通りすがりにちょっと立ち寄って見ていく人も多かった感じ。
(なので、ショーケースを眺めている人数の割には、各社ペンクリニックや試し書きコーナーは空いていた。
これもまた、私には好都合。)
前回といっても6年前ですが、人がいなさすぎて緊張した思い出とは全く違い、今年はとても楽しかったのでした。

以下、感想メモです。

●先日の「趣味の文具箱」を読んでいたおかげで、各社新製品の数々の実物が予備知識付で観察できてホントに良かった!
 アウロラのマーレ・リグリアは想像以上に鮮やかなグリーン。青系より派手です。

●まずは事前に練っていた行動予定の通りに動こうと、パイロットのブースへ。
 セーラー以外のペンクリニックに持ち込むのは今回初めてです。
 様々な調整道具を前にして職人さんがテーブルに着いてましたが、待ち人ゼロ。 
 細字といっても渋すぎるような気がしていたカスタム74と、昨年初め頃に安価優先な買い方にて勢いだけで通販し、欲しかったペン先なのにかなり残念な書き味で届いてしまい、ストレスが溜まりまくっていたヘリテージ912を見て頂きました。

以下診断結果:
・カスタム74(伊東屋限定シルバートリムのF)
 流量は、細字としては「こんなものですよ」とのこと。私の持ち方の問題みたい。
 だいぶ下の方を握り、書き込むにつれて軸をかなり立てる癖に合わせて、インクの良く出る位置をサラサラっとヤスリ的な道具で調整して頂きました。
 僅かなシャリ感も加わって、超細線なのにほどよく盛り上がるほどのインク乗り。今までと全然違う!
 小型手帳用の最前線へ送り込もう。
 ○買ったときの過去記事:紺色の万年筆を買いました(CUSTOM74伊東屋版)

・ヘリテイジ912(スタブ)
 「箸にも棒にもかからない」という表現が使いたかった位ダメだった書き心地が生まれ変わりました。
 やっぱり「当たり」だとこんなに良いものだったんだ!!と衝撃の結果に。
 特有のペン先構造をレクチャー頂きつつ、大手術に近いんじゃないかというほど丹念に調整して頂きました。
 あの場で新品に変身したと言えるほど素晴らしい書き味になったので本当に(今回の相談が)無料でいいんですか?といま大感激で使用中。
 これまで、どうにも気に入らずにレビューも書けなかったのですが、これはかならず直近の更新で詳細をご報告しますね。
 ショックだったのは「ペン先を少しいじった(そして結局失敗した)痕跡がある」と判明したことです。
 私じゃないです。・・・ということは。
 うーん、やっぱり、買い方が悪かった。ほんと反省。

●各社のペンがひとつの場所に集められた総合的試し書きコーナー
 どのペンも非常に状態良く調整済みな感じで、何を手にとっても「すごい、欲しいわ」となってしまうので危険。
 おそらく中字以上と思われるセーラー長刀万年筆の描線(縦細/横太の線幅差がすごい!)と、デルタのドルチェ・ヴィータ・ミディアムの握りバランスの良さに感動。
 いつか欲しい。
 しかし特にドルチェヴィータなんてだいぶ先になるでしょう...(実に美しい軸だけどあんなに高価とは知らなかった)

●パーカーのインジェニュイティお試しコーナー
 大きなスペースで、盛況。試した後に買っている人も多し。
 やっぱり、大勢が書き込みして適度に磨り減った中字芯、ほんと書き心地柔らかくて良い線が出る。
 私のがこうなるのはいつのことやら。
 (片減りさせたいのなら)せめて、芯の裏表は区別してとっかえひっかえしないとだめだねと学習。

●ペリカンは、実に残念なことに「万年筆相談」日ではなかったのですが、スーベレーンの全サイズ軸の各ペン先をずらりと試せるテーブルがあり、これも人がいなかったのでたっぷりと。
 (折角なのでぺりかんの絵を描いてきた)
 やはり、M600の軸が総合的には自分に一番合っている件を再確認。Bは是非欲しい。しかしBBも面白いなあ。
 ホワイト・トートイスの600軸はゴールドと白のコントラストが目立って綺麗。
 「相談日」でじっくり座り込んでたら実に危ないところだったかも。

●プラチナ・中屋ブースはいちばん最後に訪問計画していたところ。
 (物欲が引っかかりまくって時間を一番とりそうだったから。)

・赤色透明センチュリーの「ブルゴーニュ」
 見ているそばから試され→お買い上げでどんどん減っていった!
 色も深く濃いぃ赤で、カラー透明軸にありがちな子供向けっぽい安さはあまり感じないのがいいかも。
 シリアルナンバーは、本体に彫られてるのではなく、ただ番号付のカードがもらえるというだけみたい。
 これが不要なら、近いうちにブルゴーニュ自体は通常販売されるので、そのタイミングを待っても良いと思います。

・金沢箔万年筆は、やっぱり綺麗で可愛い!
 写真で判断していたよりポッテリした太さがあって使いやすそう。
 これもその場であぶないところだったのですが、中字あたりで、どこかに在庫があるうちに購入予定。
 明るい色づかいで繊細可憐な桜より、やや落ち着きのあるキンギョ柄のほうが自分に合ってる気もしてきた。

・中屋万年筆の吉田さんの休憩戻り後の順番を予約しつつも、無人の間に中屋テーブルにてたっぷりと各軸を眺め、各ペン先を試し書く。
 調整は、手持ちの赤溜軸のペン先を見て頂きました。
 書き味に全く悪いところはなくむしろ絶好調なんですが、裏側からみて微妙にペン芯とニブの中央が斜めにズレてきている(気がする)。
 これもまた私の書き癖のせいと思われます。
 このまま使い続けても大丈夫か軽く質問のつもりで持ち込んでみたのです。
 しかし、これもまた大変丁寧に見てくださり、問題ないと回答ありつつもきっちりと修正後、ペン先もいくらか調整して頂きました。安心。
 
 そうこうしているうちになんと、万年筆画家の古山浩一さんが隣席に。
 吉田さんとのお話内容から古山さんであろうと確信したので、私も、趣味文の記事や御本で拝見していますとご挨拶。
 買われたばかりのブルゴーニュを吉田さんが整え、さらさらっと、まさに絵筆を試すかのような筆蹟にも感動。
 「このペンほんっといいよねえ!」「シリアル番号は、誰も欲しがらない数字のでいいから頂戴!」「せっかくだからコレでミュージックとかも作らないの?(←同感です)」等々と、楽しいやりとりのあと、爽やかに去って行かれました。

 あと、ツイートで「趣味の文具箱」の編集長様に体験をお勧め頂いたチタン軸の万年筆、触ってきました。
 ペン先まで質感を揃えた、鈍く光る銀色がとてもかっこよくて、007の小道具に使って貰えそうな武器っぽさも抜群。
 しっかし、かなり重い。使っているあいだの経年変化も楽しめそう。

というわけで、会場を離れたのは夕方5時を回ったあたり。
これからまた、退勤後に寄る方々の混雑タイムが訪れるとのことで。
大満足で今年のイベントをあとにしたのでした。

(あ、買いました。やっぱり買っちゃった、中屋。
 手持ちのデパート商品券等のコツコツ貯金も総動員せざるを得なかったけれど、とにかく今年はもう大物枠終了な!←自分に言い聞かせる
これから、ほどよい光線の日差しになったときを狙って写真撮ったり準備予定。
いずれ後日、レビュー記事の方もお楽しみくださいね。)

○2006年訪問の過去記事:万年筆祭り感想とか、春はペリカン青が気になるインク話。

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