
以前、アピカの1000年ペーパーノートを「当日ノート」として使っている話を書きましたが。
これを、2月の27日に、ちょうど4ヶ月かけて使いきりました!

他の新発売ノートに気をとられて手が離れるギリギリの時期だったので、わりと理想的なペースだと思っています。
当初の予定どおり、どうせ気分を変えるならと引っ張り出したのがマルマンのボストンノート(新版)です。
昨年の11月に伊東屋で購入しました。
1日1ページくらいのペースでちょうど収まることが習慣になりつつあるので、前回以来気に入っているA5サイズのほうを開封しました。
いいですねぇ、濃紺に金(というより真ちゅうのような淡ゴールド)の配色ってなかなか上品です。
ハードカバーの書籍と同じ「くるみ製本」の表紙は、まるで板のようにコツコツと硬く頑丈。
表面のこまかいシボ凹凸がとても高級感があり、触感も良好です。
ダメ元で今までのノートカバーを付けようとしたけど、作りが豪華すぎるせいで全く入らず….!
とはいえ 完全に折り返せる特性を生かしたいし、これだけのガッチリ表紙なら革カバーなど邪道と言えるでしょう。
リングノートを使うこと自体かなり久々なのですが、端から端まで水平のまま落ち着く感じと、隣のページを後ろに廻して省スペースになるのがラクでいいですね。
近年は糸綴じが最強と思い込みすぎて、食わず嫌いしてたことを反省中です。
本文用紙は、その表紙に負けない位、かな~り厚いです。
「カード」っぽいといってもよく。
マルマンの最高級オリジナル筆記用紙「96.4g/㎡」という特厚の紙と聞きました。
このノートは65枚綴じですが、ふつうの用紙ならば80枚は軽く超える位の厚さではないでしょうか。
インクの裏抜けなどは全く心配せずに使えます。
インジェニュイティの中字にも心地よし!やっぱりこのペンはM芯おすすめです。
指先でさらっと撫でてみると滑らか系なんですが、これ以上やると筆記音をはじめとする”繊維っぽい面白さ”がなくなる…という絶妙なところで摩擦感を調整してあるような。
(というのは、あくまでも私の好みをモノサシにした感想ですけれど。)
マルマンの紙は他社製のものよりそう感じることが多いです。
相性がいいんだろうな~。
こまかい点線で構成される8mm幅の罫なので、視界がスッキリな所も気に入ってます。
これくらいの太罫だと万年筆の中字でもすこし物足りないことがあるのですけれど、無駄な行空けもせずに使えるし、細字で更に上下に注釈入れたりの書き込みも便利。
ミッシリと中身が詰まった紙なので、ペン先やインクによっては乾きにくいと判断されるかも。
頻繁に開閉する使い方なら、付録の吸い取り紙(2枚入り)が活躍すると思います。
私は机上に開きっぱなしで一日据え置きする用途なので、そちらは10年日記のほうに挟んでます。
(同じA5用サイズだし、字数稼ぎのために太字で書きまくるので重宝してます!)

この紙、大きめのペン先でするするゆったり書くほうが気持ちいいかもしれません。
なんともいえないまろやかさ(?)が手に伝わってきて面白いんです。
シャープペンシルでの書き味も、まるで芯の油分が増したかのように滑らかに感じます。
既に10ページほど消費しましたが、体裁からして、普段づかいするにはあまりにもオーバースペックではないかという気後れがいまだにあるのは確かです。
(名文書写だとか日記や研究記録ぽいことなら実に似合うけど、いわゆる日常の「チラシの裏」っぽいこと毎日書いてて大丈夫な紙なのかしら?....)

ボストンノートは「うわあ良い紙だなあ」という毎度の驚きと感動があるのですが。
その反面、ときおり、いい感じに書き進められてフンワリしてきたMoleskineや黄色いリーガルパッド(いわゆる「味紙系」チーム)のやわらかな書き味が無性に恋しくなってくるという不思議。
ノートづかいの煩悩と愉しみは奥が深い!

とりあえず結果的に、「紙欲」を満たすべく日々まんべんなく各種手持ち在庫を回せているのでヨシとしています。
一応、この枚数と進行度なら、3ヶ月くらいで使い終われるかな?
残るA6サイズのほうも、とっておきクラスのメモ帳として、むしろ持ち歩き主体でフィールドノート的に活用するとかっこいいんだろうな!(計画中)
※2024年追記※
残念ながらこのノートはその後 廃番になってしまいました。
書き味も見た目も大好きだったので、記事を残しておくことにします。
おそらく、後継とされるのはニーモシネのシリーズなのかな〜?
最近はハードカバーノートなど素敵なニーモシネ製品がたくさんあるので使ってみたいです。