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「蒼天」インクを使いはじめました。

ずっと気になっていたけど購入のびのびになっていたセーラーのボトルインク「蒼天」が本日届きました!

少し迷っていた理由は、現在中屋万年筆に入れて日々使用している、パイロットの「紺碧」と似すぎているのではないか(名前もそんな感じだし)という心配。
・紺碧を買ったときの記事:紺碧色のインクと、赤革ペンシースを買ってきました。 ターコイスもペリカンで持っているし…。
好きとは言え、同じ傾向の色味ばかりを集めても無駄になってしまうのではと躊躇してました。

なんとか踏みとどまっていたものの先日の趣味文を読んで、ダイヤ入モンブランは無理だけど、インクの一本位、いいじゃないか!という気分になってしまい・・・

セーラーのボトルは他にブルーなども持っていますが、新仕様であるインクリザーバー付のものは今回が初めて。
ボトルが平たくて、ペン先が大きめな万年筆への吸入には難儀していたのが解消されるのか、非常に期待しています。
(口までたっぷり入っている新品なうちは効果は不明。
そのうち水位が下がってきたらレビューしたいと思います。)

そんなわけで早速、プロフィット21の中字に入れてみました。
前述の、パイロット色彩雫「紺碧」との違いですが、書き出してすぐ位だとアラーやっぱり..というくらいには同じ印象です。

しかし、紙の上に落ち着けて観察してみると、個性はずいぶんあるような。
“そら色”は紺碧の方だと思います。あたたかみがあってクリーム色の紙にも馴染み良し。
いっぽう蒼天は、ブルーハワイのかき氷シロップみたいな、下地が白いほど目に涼しい青味。

どちらがいいかは好みは分れるでしょうし、そもそも「気にしなければわからんでしょ」程度の違いですが、下記に並べてみます。

・「紺碧」はグリーンの成分が多めで柔らかく、あおみどりの系統がハッキリ出ている色味であるとあらためて気付いた!

・「蒼天」は紺碧のような黄味がかった感じはない。明るいクッキリ青。
 セーラーらしいと言うべきなのか、字の中のインク溜まりの部分やエッジにうっすらと赤味が残る。
 コレクトの情報カード(方眼)のような硬滑らか系の紙には紫がかった反射が線の中に確認できる。
 (とはいえ柔らかくて吸インク性のある紙ではほとんど目立たない。)

・色味は例えて言うなら、WindowsXPの青いフレームや、HTMLで”特に指定してないとき”のリンク付テキストのような、ハッキリした青に近い。視認性はよい。
 濃淡は少なめなので、落ち着いた情緒のようなものはそれほど無いかな。
 いかにも人工っぽいクールさのある、いまどきの派手系カラーインクという感じ。
 青紫が進化した「明るいロイヤルブルー」といってもいいかもしれず、キャップをはずして少し放置すると通常のブルーインクに近い、彩度のある濃青が出て来た。意外に使いやすい。
 真っ白な紙に書いた上での涼しさ・発色のクッキリさは「紺碧」より「蒼天」のほうのコントラストかもしれない。

・書き心地がとても良い。
 別物かと思うほどにペン先がみずみずしく滑るようになり、セーラーならではの硬いバネバネしたしなりを味わえるように。
 ・・・プロフィット21って良い万年筆だよねぇ!
 カタログギフトでの貰いものという問答無用な経緯で入手したのに、大当たりだったわと再感動中。
 このペンには、これまで「青墨」のカートリッジを入れてきたけれど、すこしざらっと(ゴリっと)した書き味に変貌したのが気になり、少々手が離れていた。
 (カートリッジ内で棚釣りが頻繁に起こっていて、それによる原因も多分にあると思う。)

いちばん書き込む手帳がクオバディスのエグゼクティブ(白色紙)だし、カード書きにも良いので、このクッキリさが非常に気に入っています。
手持ちの中だとオプティマの青軸が最高に似合いそうですが、国産中字くらいまでが5mm方眼にも対応できて実用的なので。
このままプロフィット21を専用ペンにして使っていこうと思います。

この夏限定とありますけれど…うーん、まだ暫くは品切れないよね?
「利休茶」色も気になるし。

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