このペンは3月末に丸善本店で買ったものです。
文具売場ではちょうど新入学フェア的な催しが行われており、「春の新製品!」ぽい感じのポップがついた専用什器にたくさん入ってました。
OHTOのエグゼ、定価は1800円です。
同社のローラーボールはリバティなどを持っているので「どうせ同じ芯が入ってるし、これ以上の本数は要らんなあ」とは考えたんですよね…
しかし。
これ、グリップ部が木製なんですよ。
(「エグゼクティブな木軸」という宣伝文句がバーンと書かれていた…)
デザインがとてもカッコいい。でも何か見覚えのある高級感。
帰宅後に画像検索して、ちょっと笑いました。
あの「伯爵シリーズ」のローラーボールと双子のようです。
いや、偶然かもしれない。カッコいい木軸の水性ボールペンは皆こういうデザインになるのかもしれない…!
ちなみに、木の色はオレンジ(=ペルナンブコ色) ブラウン(=グラナディラ色) ブラック(=エボニー色)
とこれもファーバー・カステルと同じ感じの展開になっております。
ただし、OHTO社の場合、オレンジとブラックはオーク、ブラウンはローズウッド材で出来ているとのこと。
私が購入したのはペルナn(略)、でなくオレンジ木軸です。
売場で見た感じ一番売れていたようです。
色が明るい上、黒や茶よりも木目が綺麗にでているんですよ。
キャップ等の金属パーツも華やかに映ります。
オーク材ということで、硬くみっちりな質感。
ツヤはそれほどありませんが、三菱のピュアモルトを使った軸と同じような触り心地と言えます。
このペン、このような素材なので39gもあるのです。
手にズシッと来る重さは好みが分かれる件かもしれません。
(量ってみたところキャップ無しだと23g。金属パーツがとにかく分厚く重い!)
0.5の水性芯はインクフローも申し分なくクッキリと書けますので、自重ですべすべとペンが進む感覚は気持ち良く、これは決して軽量軸では味わえない面白さ。
ポケットからササッと取り出して手帳に書き付けるよりは、ペンケースから取り出してじっくり考えつつ書く用途のほうに向いているでしょうか。
机上常駐に似合う書斎的高級感のあるデザインなので、大判のノートや日記帳などに向かう時に真価を発揮するんじゃないかなー。
「軽いペンだとかえって疲れる」という方には超オススメな重量タイプのローラーボールです。
上記のような理由で元々入っている0.5のローラーボール芯が一番ぬるぬると気持ち良く書ける感じはしますが、更に太い0.7や1.0の芯などもこの軸ならば使ってみたい!
(手帳用なら同型の0.4芯がおすすめですが。)
あと、重さ以外に気になるかもしれない点ですが、金属の首軸と、直上の木製パーツ部との間の段差がかなり大きいです。
人によっては指先や、”ペンだこ発生地”が当たる位置になるかもしれず、持つ際に工夫が必要かもしれません。
個人的に実験してみましたが、シグノ/ジェットストリーム/サラサ/エナージェル(いずれもノック式・単色軸用)
のゲルボールペン芯はそのまま換装できました。
けっこうギリギリなくらいに長さがきついので、あとほんの1mmくらい短いとちょうど良いかなという出方なんですがこれも個体差かもしれず、とにかく無加工で問題なく使えましたよ。
というわけでリバティに負けないくらいシッカリと硬く締まるキャップも含め、1800円とは思えない完成度と高級感ある見かけです。
キャップを片手開けする腕力もない私ですが、ざくざくとなぐり書き(なぐり描き)っぽくメモを取っておきたい時などにも重宝してまして。
気がつくと毎日手にしている使用頻度となっているのでした。
○オート 水性替芯 ← 替え芯はこちら。
●ローラーボール関連の過去記事をまとめました。
きっかけになったオートのセラミックボール芯は偉大です。水性ボールペンは楽しいですね!