
2週間ほど前のことですが、出来たての東急プラザ銀座(3月末オープン)に初めて行ってきました。
○東急プラザ銀座 | 東急プラザ
海外からの観光客を意識してか、小物/雑貨など土産物になりそうなお洒落な品々の売場も多い店舗構成がすっかり気に入ってしまい、銀座の中ではあまり行かないエリアだったのですが今後は巡回ルート(?)に加える決意です!
地下1階にあるTOUCH & FLOWという文具店での買い物は楽しかったですよ。
けっこう小さいスペースなのですが、長居してしまいました。

帰宅後に上記のサイトを調べるまで、デザインフィルが経営している店とは知りませんでした。
(そういえばMDノートやトラベラーズノートが多めに並べてあった感じはしましたが、
オリジナルデザイン文具や国内外他社のオシャレな品々もかっこよく陳列されてたのです。)
中央のカウンターは天板がガラスになっており、この内部に並んでいる以外にも、細かい引き出しの中まで覗き込めるようになってるんです。
それらをひとつひとつ開けながら手にとったりしていると、あっという間に時間が経ってしまうんですよ…
更に面白かったのは、「試し書きコーナー」専用台があること。
遠目に見ると、白くて厚みのあるテーブルという感じなのですが、実際は、積み重ねられた紙のかたまりなんです。
書き付けがそこそこ埋まった頃合いで1枚づつ剥がされているようなのですが。
あの(確かに”試し書き用”の割にはしっかりした質感の紙で、豪華だなーと思った)手触りは、今思えばMD用紙でした!すごい。
この台に置いてあるペンは5000円前後のボールペンや万年筆が中心でした。
(売場のガラスケースに入っているものは、カヴェコやパイロット社などのもうちょっと高めのもありますが、筆記具専門店的な高額品はありません。)
ここで、今までちょっと欲しかったペリカンの「ツイスト」が私の持ち方ではあまりうまく書けないことも発見。
軸がねじれているデザインなのですが、私の手だと更にひねった角度になり微妙な書き心地なんです。
細字が新発売になって気になっていただけに残念でした。
とはいえ、ここで試して初めてわかった件なので、無駄な買い物を回避できた!!

今回買ってきたのは、パイロットのカヴァリエです。
「試し書き台」とは別な場所に並んでいたのですが、これも実際に書いてみることが出来ました。
私はカヴァリエは”細軸の万年筆”という認識しかありませんでした。
これがそうなんだろう、と思ってキャップを外してみたんです。
そうしたら、ミリペンのような尖ったニードルペン先が出てきたのです。
しかも、水性インク?と思うくらいのみずみずしい書き心地。
黒のインク色も、極細な線幅の割にはクッキリです。
わー!パイロットにこういうのあるんだ!と感動しました。
よーく説明書きなどをみてみると、中身はハイテックCの0.4mm芯なのだということがわかりました。
私にとって、長年の食わず嫌いというか、超有名なのにほとんど使ったことのない(10年以上ぶりかもしれない)ゲルボールペンがハイテックC。
こんなに書きやすいペンだったのか。
まさに灯台もと暗しな感じ!
カヴァリエは、細軸過ぎて自分には合わないだろうと思っていたペンでしたが、こういう細パイプの芯先なら手元がよく見通せるし、ポケットや手帳にも直接差せそうな省スペースとなかなかの高級感で外出用にも文句無しの実用度と言えます。
私が購入したブラック&レッド軸は、一見茶色と言えるほどの渋い暗さがあり、浮かび上がる雲のような赤味がアンティーク家具の木目のよう。
本当に素敵なんですよ。
男性の皆様にもおすすめしたいお洒落な軸色なんです。
(ブラック&ブルーと迷いましたが、あちらのほうは比較的均一に青みがわかる、限りなく黒めな軸という感じでこれまた別の格好良さが有り。)
しずく型のクリップもしっかりと厚みがあって頑丈な作りです。
勘合式キャップのプチッという重々しい締まり方も高級感ありますよ。
(緩すぎずきつすぎず、片手持ちのまま空けられる絶妙な加減です。)
この替え芯はカヴァリエ専用ではありますが、滑らかでみずみずしい書き心地、すっかりファンになってしまいました。
ハイテック0.4は手帳などには滑らかにしっかり書けるちょうどいい線巾だと思います。
(青芯でも使いたいので、ブラック&ブルー軸も揃えなければ!
と思うのはいつものことですが、これはきっと買ってしまうなあ)

程々の重量感もあり、「気がついたら手帳にびっしり」な使い方が出来る良いペンではありますが、大判ノートに何ページも、というような方面にはさすがに細軸過ぎて(私の手には)向いていない気はします。
そこで提案したいのは、
このカヴァリエ芯、リバティの太軸にぴったり無加工で入りますから是非!
(細軸ボールペンは要らないけどハイテックCを太軸で存分に味わってみたい方は、この組み合わせだけでも是非!)
ということです。
●関連過去記事:


エナージェルとはまた違った方向性の豊潤インクフローな極細ニードルペンとして、太軸リバティご愛用の方にはこの気持ちよさ+面白さを1度試して頂きたいです。
直径がとにかくぴったりなので、押し込んだあとは全くぐらつきませんよ。
そしてこのカヴァリエ軸本体も、実はリバティ並みに他社ゲル芯を入れ放題なことに気付きました。
口金部分がニードル芯に合わせた切り方なので、僅かに”芯先ちょい出過ぎ”な見た目にはなりますが使用感は全く影響せずで、私の手持ち内で試したところ無加工で
シグノ/サラサクリップ/エナージェル/ジェットストリーム(どれもノック式・単色軸用芯)
が入りました。
高級感のある細軸で上記のゲルBP芯を持ち歩きたい方にはとても良いですよカヴァリエ!
しかしながら、
私が最も「カヴァリエ軸に無加工で入る他社芯」としてオススメしたいのは、OHTOのセラミックボールです。
リバティの水性ボールペン芯ですね。
つまり、リバティとカヴァリエの2本は相互の親和性が抜群ということ!
水性インクでしか味わえないサラリとした書き心地、ニードル型ではありませんが細めの0.4芯を使えばハイテックにも負けない手帳向け実用性を発揮しますし、青もブルーブラックも赤の芯も有り。
何より、「わざわざキャップ式」というカヴァリエの真価を無駄なく生かせるのはこの水性芯だけかと思うのです!
というわけで、またしてもずぶずぶと”沼”に沈んできました。
(ゲルボールペン沼?換装用替芯沼?)
リバティ関連は、関連過去記事内に詳細レビューと替え芯等案内がありますのでご覧下さい。

今回、タッチアンドフローではカヴァリエのボールペンに加えて、無地のB6ノートを買いました。
(上のほうの写真でうつっている赤いノートです。)
専用革カバーのセットがとっても素敵でしたけれど、まずは中身だけで試してみます。
MDノートにかなり近い手触りですが、同じ紙なのかは不明。訊けば良かった…
レジで頂いた数量限定のオマケは、蔵書票と上質なホチキス留めノートで、これも使うのが楽しみ!
いや〜、このあと伊東屋でも行くかとか考えていたのですが、デパートの上から下まで売場を歩き回っているうちにかなりの時間が経ってしまいました。
都会のお店は面白いなあ。
美味しいお店も多かったし
(KITTEでいつも大行列な回転寿司と同じ店が入っていたので、さっそく食べてきました)
良いデパートが出来ましたね。
またそのうち行ってみたいと思います。