
2005年に購入以来、お気に入りの万年筆「コンコルド広場」を久しぶりに洗浄。
純正ロイヤルブルーのインクであることはずっと変わらずなんですが、最近モンブランに使用が偏り気味で…インクがだいぶ煮詰まってきてました。
ペン先はMです。
大量筆記用途に丁度良い、頑丈かつ滑らかな書き味がとても気に入ってます。
見た目の可愛さもあるのですが、やっぱり600系のサイズとバランスが自分の手には合っているような気がしています。

「こんなに好きならお揃いでボールペンも買っておくべきだったかな」
という件は、あらためて手入れしたりするこういうときや、自分の購入時のブログをちら読みするときに頭にいつも浮かんでいたのですが。
そんなプチ衝動のタイミングでネットをざっと探すと大抵品切れているわけで。
「ま、過去の限定生産軸だし仕方ないか~」とあっさり諦めていました。
しかし、今回はいきなり売ってるところを発見。
(え、あるんだ!と自分でもびっくり。)
検索の一番上で、しかもお馴染みの分度器ドットコムでラスト一本。
なんとか1万円台で踏ん張るお買い得価格。
これは、そろそろいいよとゴーサインが天上から出たに違いない。

・・・というわけで今ごろ2本セットになりました。
既にお揃いで所有の方々のお話も多くきいているので、1本目との差が開きすぎているという意味では私が最後尾くらいかもしれないなあ。
それにしても淡い水色の箱がほんとに可愛いので、大掃除の時レギュラーのスーベレーン箱は潔く全部廃棄してしまったのですがコンコルドだけは大事にとってあります。
仕切り板を外すと何にでも使えそうだし。
これで箱も二個目になった…(嬉)
ちなみに、分度器さんからのオマケは「オリジナルツバメノートメモ(無地)」でした。
ロディア11番(A7)の大きさで、表紙や中身がツバメノートと同じなんです。
書き散らすには勿体なくて、薄手の情報カードのような使い方で考え中です。
軸は、万年筆よりも全体的に少々細身。
そのかわり、あけると金属の筒がかなりの割合で入っていて、ずしっと重みがあります。

軸の上半分をひねると芯先が出てきます。
書き心地に関しては、正直なところを言ってしまうと、カランダッシュやモンブランの時のような「おぉ..いいねぇ」という驚きはそんなに無かったような。
特にだいたい同じ体格の、モンブラン164のボールペンと較べると、芯の安定度や油性らしさ(これは個人の好みだけど私はもうちょっとネットリしてるほうが..)はあちらのほうが上かもしれない。
これといった個性を感じられないけど、安定した書き味の良さ、が特徴か? ただ、パーカー芯互換というのはかなり強みに感じるので、今後、ジェルインク芯や、書き味が素晴らしいときいているデュポンのデフィ用芯などを試すのが楽しみ。
もともと黒のM芯が入ってましたが、この軸なら青で使いたかったのに買い忘れ。
Amazonで探してみると、使いたかった細字ブルー芯だけがお急ぎ便対応の在庫で助かりました。
(パーカー芯で発注しました。)
細字は、油性ならではのぬるっとした感じが若干犠牲になるけれど、手帳にも使いやすい!
万年筆と同じく、ちょうど良く手に合うサイズの軸なのでとても気に入りました。
安めの・・・とはいえ日本の文具技術が誇るボールペン類はちょこちょこと買い続けていくと思いますが、いわゆる「高額軸」はもうこれで、必要にして充分という気はしています。
むしろペンシルがあったりしたらその時点で「万年筆とお揃い」熱が再燃しそう。怖い。
この5年くらいでの、”ちょっといいボールペン”入手記録は下記リンクです。
いやーこれでじゅうぶんだよ!もういいよ!(←自分に言い聞かせている)



コンコルドの軸の特に好きなところは、グレーやブルーの太いストライプのなかに、白い雲のようなキラキラした光沢が埋め込んであるところ。
くるくる回して眺めているとほんとに綺麗なんですよ。
このあたりの上空は日本とは空気の流れ方が違うようで、まるで転がっていくように雲の形がどんどん変わりながら動いていくのを眺めるのは旅先の楽しみのひとつでした。
そういうのも思い出してしまう、よくできたデザインだと思います。

コンコルド広場自体は、立派な噴水などもあるところなのですけれど庭園て感じでもなく車が周囲をぐるぐる走っていてのんびり歩くには難しい印象でしたが、やっぱり「万年筆の名前の広場はここか!」というオタクっぽい感動はおさえられませんでした。
ボールペンくらいは、いつの日か現地に連れて行ってあげたいなあ。

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★追記★
その後、2015年9月にローラーボールもお揃いになりました!
10年かけて3種勢揃いしました。