
先日、ちょっとそんなことがあったのをここでつぶやきましたが。
綺麗なペンをみつけたので通販で注文してみたら実は品切れで、あまりの悲しみに背中を突き飛ばされて、つい、きっと在庫がありそうなもっと高いのを注文してしまった!
…という、かなり屈折した経緯でやってきたのが、マイスターシュテュックのボールペン、164のボルドー軸です。写真では右側。
ちなみに、当初買おうとしていたのはジェネレーションのほう。
そもそも廃番なんだそうで。
そら色(ターコイス)のやつ、いつか欲しいなあ。 上等なボールペンはいずれは買おうと思っていたのですが、このレベルはさすがに「今年中」の物欲リストにすら入ってませんでしたー。
私、ボールペンに関しては、記憶にある限りでは1000円を超えるものを買ったことがないのです。
別にそれでも困らないだろうな、とも思うのですが。
それほどに無頓着。
個人的に家では、宅急便の複写式送り状を書くとき、くらいしかボールペンが連想できない。
しかしここ最近、大人として(?)、外出先でもオーラを出しつつ携帯できる書き道具がちょっと欲しくなってきた。
人前でとっさにメモや署名などをしなくちゃいけないような用事も時折、ありまして。
ノック式で簡単にキャップの開け閉めができる「キャップレス万年筆」などもかなりターゲットにあったのですけれど、まずは「1000円以上のボールペン」かな、と思いまして。
(ま、キャップレスはいずれ欲しい!丸善でたっぷり試筆して確認済み。)
話を元に戻すと、昨年より既に愛用していますが、万年筆の145が見かけ・書き(持ち)心地含めてたいへんに気に入っているので。

この感じなら、いくらボールペンに縁遠い私でも一生モノで使いこんでいけそう!という期待と共にお揃いにしました。
万年筆と並べると、白い☆がふたつならんで可愛いと思いませんか!
光源によってはちょっと赤味の効いたチョコレート色にもみえるボルドー色、やっぱりすごく好きだし。
デフォルトだと、黒インクのリフィル(M:中字)がついています。
くるりと回すだけで芯が出るのって、やっぱ万年筆よりはラクだなあ。
と思いつつ手元にあった紙に試し書き。
わー!
この感触は、昨年夏に、モンブランブティックでペンケースを買ったとき「カードをサインするとき店員さんに貸してもらったやつ」を強烈に思い起こさせました。
(ずっしりシルバー軸の、その書き味に感動していると、店員のお兄さんは「もう廃番の品なんですけれど、気に入ってるんです」と誇らしげに。
羨ましかったなあ。)
なんというか、「ねろねろした」書き心地です。
(私が今まで使ってきたような)油性ボールペンにありがちな書き出しのかすれとか、線がダマになるような症状が皆無で、ひたすら滑らかで柔らか。
そしてくっきり。
軸内部に厚い金属が詰まっていて、イイ具合の部分にバランスよく重みポイントがきていて。
だから、万年筆の145と同じく、細め直径なのに手元がとても安定するのです。
これはよいなあ。こういう筆記具として、気に入りましたよ。
でも、つらいのは「湯水のように」は使いまくれないこと。
だって、替え芯が1000円以上するんですよこのペン。
万年筆のインクひとびんに匹敵する勢い。
わたくし、ボールペンにまったく不案内なのですけれど、このタイプにも、多色ボールペンファンの皆さんがやっているような感じで、他ブランドのリフィル入れたりとか出来るもんなのでしょうか?
でも、モンブランならではの書き味は変わってしまうんだろうな。
うーむ。
ケチってはいけないのかもですね。
というわけで、突発的結果によるイタめな出費でしたが、スゴイ勢いで自分を納得させることができました。
それどころかなんとなく、ボールペンという新次元を覗いてしまったような危ない予感がします。 さてさて、もう月末はみっしりと用事をこなしてとりかえしますよ。
花粉も飛び始まってるみたいだし..。
