発売情報が出て以来、(ごく限られた狭い範囲の→)人々の間で騒然となったペンです。
販売本数が限られているので今のところは通販サイトでも見かけず、実物を見るにしても大都会の有名文具店でないと無理だろうな…
と、早々に入手を諦めかけていました。
(ごくごく限られた狭い範囲の→)皆さんが続々と、予約済みや発売初日から出掛けての購入報告をしている画面を「無」の境地で見つめる7月だったんですが。
しかし先日「Amazonでふと検索してみたら、何故か在庫があった」という一瞬の幸運を掴みました。
わあい。
当初の予定通り細字を選択しました。
(シリアルナンバーは、1450/2500)
銀色パーツのコンバーターとブルーブラックのカートリッジが同梱されており、カードも添えられていました。
・・・えっ、これ吸い取り紙なの?最近始めた「お楽しみスクラップブック」にもう貼っちゃったんだけど!まあいいか。
うねうねした溝からあおみどりの光が反射して、本当に綺麗です!
水晶細工というか宝石っぽいキラキラな感じにうっとり。
(そういう写りの画像もネットで見たことがあるので)もしかしたらもうちょい水色でパステルカラーな雰囲気かも?
と思っていたのですが。
実物は「けっこうグリーン寄りの濃いめな青」でした。
室内の光の色によって青か緑かの印象が分かれる感じ。
大人が持っても浮かない渋み、意外とありますよ。
軸の溝、手の凹みの内側にちょうどよくハマってくれる曲線なのです。
指先の丸みにもふわっと当たって痛くない。
そのため、筆記時の握り心地が安定して非常に快適だと気付きました。
Century万年筆はいろいろ持ってるけれど、この薫風軸は一番面白い触感だなあ。
ロジウムメッキ(銀色)のペン先は、既に「本栖」を持っています。
購入時はけっこうインク出が渋めで、書き馴れるのにすこし時間がかかったのです。
しかし今回のペン先は最初からスルスル滑らかに書ける!
硬めではあるのですが、スプーンみたいに大きな(と、カスタム74などと較べると思ってしまう)ペン先からくっきりとした描線が出てくれます。
この軸色に近く安価で手に入るインクで私のおすすめは、ペリカンのターコイスです。
グリーン風味多めの青みが薫風の軸色に良い感じに馴染んでいることに満足。
「ご当地インク」など珍しめのものを持っていなくてもとりあえずは大丈夫と安堵。
しかも私の手持ちのボトルは少々年数が経っているせいか水分少なめ=青みが深め…イイ色なんですよ(自慢) ペリカンターコイスは書き味もサラサラで、爽やかに紙の上を走ってくれます。
ちなみに、第二候補は色彩雫の孔雀でした。
こちらのほうが翡翠のようなグリーンぽさが映える感じは有りなので お好みで。
このごろインクを入れている常駐メンバー、ほぼ黒軸ばかりだったのです。
「薫風」のような涼やかな色が加わって、ペンケースの中が一気にキラキラしてきましたよ。
そしてこれから、手帳の中身もターコイス色の文字が増えていくんだろうなあ。
楽しみです。
●関連過去記事:
↑今回の「薫風」は超極細(UEF)もあります。
↑この軸に彫ってある溝はまっすぐ。これもまた不思議な握り心地なのです。
↑はじめて購入のプラチナ富士五湖シリーズ透明軸。2011年だったのかー!だいぶペン先こなれました。
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○趣味の文具箱 Vol.46[Kindle版] ←最新号。このペンが表紙に載ってます!
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