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紺色の万年筆を買いました(CUSTOM74伊東屋版)

パイロットのカスタム74です。
先日の、銀座伊東屋で購入しました。
ペン先はFです。

ちなみに、このシルバートリム(銀色パーツ)になっていることが、伊東屋の限定販売モデルの特徴です。

通常ラインの軸色に加えて、ポップに明るい黄や赤もあって、一瞬迷ったのですが。
(いつもの私だったらエンジや赤軸にしていたのかもしれません。)

しかし!
あの日の暑さときたらニュースで報道されるほどのモノスゴさだったわけで。
ショーケースをじっと見ていたら突然、この紺色(「ディープ・ブルー」が正式名称)軸と銀色クリップがなんとも涼しくて、吸い寄せられたのでした…。
この色味、けっこう暗いのでノートなどの白地のうえで撮影するとかなり黒軸っぽくみえるので。
Moleskineの上でやっと本来に近い青色が写せました。
青い漆塗りっぽい、とまでは言い過ぎかもしれませんが、今こうして眺めていてもなかなか上品で良い色なんじゃないかと思ってます。
(中屋万年筆の漆軸ってすごく綺麗な色だなあと常々思ってます。
「桔梗」か、または「赤溜」を、将来オーダーしてみたいものだ….)

カスタム74が手元にきたことでしみじみと何かが落ち着いた感じがします。
「いろいろ買って遠回りしたけど、やっとココに戻ってきたなあ」というか…。

…というのも。
遥か昔の大学生の頃、1本の万年筆を肌身離さず使い倒しましたが、それがこの、パイロットカスタムで。
「ペン先が金で出来ていて、1万円もする!」
ということに日々ヨロコビを覚えていた記憶があります。
(今も値段が変わってないってのもある意味すごいような….私が持っていたのはつや消し表面のモスグリーン色軸+金色クリップだったか。)
あんなに使い込んだのに今はもう、手元にありません。

近年また万年筆を盛大に使い始めてから(人生第二次ブーム…)、初めて買ったパイロットの製品はデシモだったのですが、こういう特殊なペンでも、同社のものであるせいか、なんとなく懐かしかったんですよね。
自分の手が、丸くてモチっとしたパイロットらしい書き味を覚えているのを感じたのはホントです。

せっかくなので、当時使っていたのと全く同じように使ってみたくなり。
いくつか試し書き後にFニブにして、ブルーブラックのカートリッジも。
基本的に純正インク主義ですが、違うのにしたくなるかもしれないし、掃除にも便利そうなのでコンバーターも。
わざわざ実演付で説明してもらったのですが、con70というのは、ひねるんじゃなくてプッシュ式でインクが入るんですね~。
というわけで、(伊東屋ではサファリやペリカーノ系以外の万年筆を買ったのは実は初めてなような気がするのですが)とても丁寧に対応していただきました。

ああやっぱりいいなあ、カスタム74。
どこにでも持ち歩きたいほどにすごく軽いから、私のような下持ち癖でも楽々にキャップつけて安定するし。
細字(F)だけどツツーっと滑らかに手に伝わる、気取ってないくっきりとした線がでるのです。
ニブの形も美しいし文句なしです。

ブルーブラックインクの「枯れた青」って感じの暗さもいいね~。
昔はカートリッジでもアルミパックに入っていた記憶があるけど….
いわゆる「酸化する性質」のインクじゃなくなったのだろうか?

何年も使った私が自信を持って言うけど、このペン先は、手帳類にコマゴマ書き込むのに本当におすすめ。
あと、最初の万年筆としての贈答品として実に好適品。

以前から思っていましたけれど、残念なのはクリップがちょっと硬すぎて、どこかに挟むような使い方がなかなかできないことかな。
無理したら曲がりそうで怖い。

というわけで早速、ほとんどいつも机上にある万年筆として活躍しています。
良い買い物をしました。

これだけ暑い日々なのに、何故か今年はインクなんかも「濃い色」ブームなのです。
最近買ったのは(というか、今頃初めて買ったのが)セーラーのジェントルインクの青ボトルなんですけれど、この藍色っぽい暗さがすごく気に入ってしまい。
長刀やプロフィット21に早速入れてみたら、途端にその書き心地がピッタリときたような感じになり、
(錯覚かもしれない。なにしろ純正インク主義なので。)
毎日たくさん使っています。
フローは良いにもかかわらず、ウォーターマンなどを入れていた頃より、トロッとマイルドな書き味になりました。
うん、セーラーも良いわー。

買いたての頃はなんだか「よそいき」っぽかったのに、使っているうちの慣れやインクの相性なんかで、あるとき急に自分の手(筆記角?)に「しっくりくる」という瞬間がきます。
それが、万年筆が「育っていく」というよろこびなんでしょうね。

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