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手帳を問わず、の手帳本。(能率手帳の流儀)

あっというまに!今月も半分を越えてしまいました。
来週からもう、(クオバディスの)手帳は2008年版のページが始まるわけですから、年末に向かって加速してるなーという実感がひしひし。

ここ一週間くらい、ばたばたしながらもつまみぐいのようにコマギレで手にとっていて、いつのまにか読了していた本です。

現在は古書扱いでの入手になってしまいますが、この手帳を知った時期に読んで感銘を受けました。
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文具な方々のブログではちらほらレビューが出ていた、「能率手帳の流儀」。

私のなかでは、How to本というより「読みもの」寄りの本としての面白さを感じました。
この能率手帳の社長さんが書かれたものではありますが、よくあるような「夢に向かって成功」系の本でもなく。
社会人/家庭人として長い年月の苦楽を手帳とともに過ごしてきたからこその、半生記的視点で語られることが多く、年末恒例的に出される数々の“手帳術”本とは一線を画した深み
(…もっとハッキリ言うと、ずーっと何年も本棚に置いておいても「繰り返し読める」「使える」内容が多い)
があるように思います。

「手帳」をスケジュール管理としてだけでなく、発想をこぼれないうちに留めたり、モチベーションを高める道具としていかに効果的に使いこなしてきたかということが経験をもとに語られており、なるほどこういう使い方をする人なら社長さんになれるよなあとしみじみ感じた次第。

そうして、自分なりにまとめあげた手帳の過去記述を読み返して「俯瞰する」ことの大切さも説かれています。
(先日の「日経アソシエ」をご覧になった方には、ご本人の、「書き足りないので年に2冊消費」という能率手帳のページや、ぎっしりと保存用桐箱に並べられた大量の過去の手帳や、自分のいままでの人生を年表形式にまとめあげたこれまたコマカイ書き込みのBindexのリフィル等々、ご記憶にあるかもしれません。
アソシエとこの本、一緒に読むと面白いよ~)

私自身にいちばん足りないのってその「振り返り」かもしれないです。
書くのは好きだから、日々大量に人一倍の量のログは残しているとは思うし、過去の手帳も意外に昔の分まできちんととってありますが。
あんまり、読み返したりまとめたりしてない!
むしろ、昔の手帳を開くなんてハズカシーからいいや~とすら思っていたりする。 書き留めた情報も玉石混合のまま、記憶濃度とともにどんどん地中深く埋もれていってる感じなのです。反省。

そのあたりの(「玉」をすくいあげて整理し、今後の自分に生かす)作業がなにより大事だし、それがきっちり定期的に出来てゆけば、変わってくることが多いんじゃないかなと痛感しました。

能率手帳そのものに特化した解説に割かれているのは最終章くらいなので、他の手帳ユーザでもほとんど違和感なく頷ける内容。
実際、その最終章というか巻末の「能率手帳紹介」以外のページに図や写真はないのです。

愛用できそうな手帳が見つかったけれど、さらに密着して長く深くおつきあいしたいと願う人になら、誰にでもおすすめできる本じゃないかと思います。
そうそう、クオバディスなんかもそうなんですけど、付録でついてくるけど意外に取り去りっぱなしになりがちの「別冊アドレス帳」の活用法についても目からウロコ。

私はBindexのリフィルや大判のダイアリータイプは使用経験がありますが、あのスタンダードな「能率手帳」は一度も….
(会社勤めの時代はシステム手帳一辺倒だったので、好き嫌いというよりは綴じ手帳自体が眼中になかった!)

この本を読んだからというのもありますが、あまりにも有名過ぎるこの手帳を今さらながら売場でじっくり観察している現在です。
というか、まあ確かに本の影響は大きいかも…ああいう使い方している社長さんだから、それなりに、レイアウトにも耐久性にも心配りした作りなんだろうな~という見方になりつつありまして。
紙質自体はBindexリフィルで、その良さも現在進行形で確認済みですし。
(突き抜けた特徴はありませんが「機能的な手帳用紙」としての、筆記具問わずなバランスが取れた良い紙だと思うのです。
クリーム色なところも好き。)

この前、丸善本店に行ったとき、あの広大な手帳売場を堪能してきたわけですが、ひときわ目を惹いたのは、「能率VS高橋」。
ドーンと島状に超ぶあつく盛りあげられた、ふたつの手帳会社の平積み台ですよ!
能率も高橋も、ウチの近所では文具店というよりは書店に並んでいる感じです。
各社あんなにたくさんの種類があるとは思いませんでした~。

そこではじめて実際にサンプルに触ることができたのが!「能率手帳ゴールド」。
なんとも形容しがたい、フワっとやわらかで吸い付く手触りの表紙は、羊革なのです。
そして、小口(手帳ページ断面)にホンモノの金(24金箔)が塗ってあるという…!

いやーこれ、大小の2サイズあるのに同じ4200円なんだ~、とか、もっとかわいい赤とか茶の革はないのか~、等々思うことはあるんですが、なんか、使ってみたい(育ててみたい)ような….?

これって、いっときの読書効果なのかも。

でも、「プレ」スマイソンとして(革付きで高くて小型であること以外は全然違うんだけど。)まずはここからチャレンジしてみようか?
とかなんとか。
いつもの調子でぐらぐらと揺れ中。

あの革につい、触っちゃったからなんだよねえ。うーん。

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