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モンブランで名入れしてもらいました。

今回、先日訪問のモンブラン銀座にて、マイスターシュテュックの149(M)を購入したのでした。
ここの開店待ちで一ヶ月延期されましたが、これは誕生日祝いとして頂きました。感謝。

今回の買い物にあたって、なにより今年の記念になるということで、ずいぶん前から、100周年の☆型ダイヤ入りスターウォーカーを欲しい気満々でいたのですが。
しかしその後、グレタ・ガルボに心惹かれたり、新作のアニバーサリーエディションも見てみたいなあ、とかもう全然、心を決められませんでした。 でもやっぱりいちばん、コツコツと長年書けて使い込んでみたい「書き道具」としての引力が強いものを思い浮かべると、超定番ながら149がどうしても圧勝することに気付いてしまって。

現在、マイスターシュテュックは145(F)と146(EF)を愛用していますが、145はおしりにキャップを付けた状態がとてもバランスが良いと思う一方、146は最近になってからキャップ無しで使うようになりました。
総重量自体は問題ないのですが、私の持ち方でキャップ付だと、やっぱりちょっとおしりが引っ張られるというか、筆記中に持って行かれる遠心力(?)が気になる時が多いんですよね。
本体のみになると急に、手にすっぽり収まりそうなサイズの、なおかつずいぶんと軽量なペンに早変わりするんです。
ペリカンの400のようなコンパクトな持ち心地といいましょうか。
EFのペン先が生かせる、こまごまとした混み入った書きものがしやすくて!
今はすっかり、146のこの軽々したバランスに慣れてしまいました。
(なので、
「それじゃあさらに大型の149だと意外に、キャップ無しなら普通にやっていけそうじゃない?」
という気がしてきたのもこのあたりからです。)

今になって、はじめて持たせてもらったところ、”キャップを付けずに持ったとき”の状態が実に(重量・直径・長さともに)ハマったようにぴったり。
私、自分でも手は大きいほうだと思うんで…。 そして、いつもやってしまいがちなんですが、細めのペンを使いつつ時間が経っていくと下のほうから、角度を立て気味にグイっと筆圧をかけて握り込んでしまう、ボールペン的な悪い癖が、このペンだと出ない。
(というか、ペン先だけでも相当に巨大なので下のほうを持ちようがなく、立てるのが難しい。
そして、親指の根本のカーブにスポっとうまくはまりこむほどの直径なので、強い握り込みができない。)

ペン先は、もうさんざんあちこちでコミミにはさんできたことだし、ときには、万年筆に詳しい人々の間では「現行モデルならではの残念な特徴」として語られているようなんですが、しっかりと分厚くて、硬め。
(でも当然、その先端の滑らかさのせいで、ガリガリとかゴリゴリってのは全くないですよ。
シナシナしないかわりに、まろやかさっていうんでしょうかね。そういう不思議な丸みを感じます。
インクの流れも適度にタップリで、筆記音もほとんどしません。)
ペンだけの自重で、いくらでも疲労なく書いていけそうな頼もしさは、見た目だけじゃなく、手からも伝わってきます。
でもこの硬さは、私の書き癖には歓迎だから、問題なし。
デザインだって、アウロラのように素晴らしく優雅で見とれちゃう!とまでは思わないし、後発の他ブランドでも微妙に見慣れているっていうのもあるけれど(笑)、やっぱりこういうのも好きなんだよね。
なによりこれが、ハイエンド万年筆の典型として憧れて、書きもの好きな少女時代を(遥か昔に)おくってしまった世代なので、感慨深いのです。もー仕方ないのです。

149のMは、私の持ってるペリカン400のBよりは、ほんの僅かに細い字幅。
もちろん、両ブランドとも、書き心地も筆跡も強烈に違いますが。
(そういう個性が、ペンを各種持ってわかる面白さですね。)
大判のノートにばりばり書くような用途になるかと思っていたけれど、クオバディスExecutiveの時間軸程度の罫だったら、全く問題なく手帳にも。
黒インクの瓶が同梱された、重箱のような入れ物に包んでくれるのですけれど、きっぱりと青しか使わない主義なので、これ、どうしよう..。
モンブランのブルーは、持ってる他ブランドのロイヤルブルーと較べてもだいぶ紫がかっている感じがしますが、季節柄、この「濃さ」が目にあたたかい感じで良いですね。
太軸なのでインク窓も大きくて、光にかざすと、まるで建物の中を覗いているような..。

ああもう、しばらくはこれを育てることに専念しなくちゃだめだね。
あれやこれや、欲しいと思っているこまかなものの購入計画はあるけれど、全部来年に廻そうかと…。
といっても今年もあと2ヶ月で終わるけどさ…。
(とは言いつつも、まだレビューしていないものも若干既にありますんで、それはまたそのうち。)

一緒に写ってるケースは、このペン専用の「(持ち歩き用、とかいうよりは単なる)寝床」をつくってやりたい、と帰りがけにふらりと立ち寄った伊東屋で、ショーケースをのぞいているうちに急に決心。
あたりまえながら、測ったように大きさピッタリ、であります。
黒くてシンプルなので男性むけな雰囲気ですが、赤革の手帳達とのコントラストは実に素敵なのですよ。

というわけで、店内の様子やもらったオマケなどはまた別の更新で。
大事にするヨー。

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