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システム手帳に戻りました。(フランクリン・プランナー)

手帳話、まだまだ勝手にだらだら続きます。

「長期を見渡す母艦」であるウィークリー手帳(私の場合はクオバディスExecutive)から、1日のはじめにToDo等を落とす場所がデイリー手帳。
どちらかといえばその日の業務日誌的な役割を含む、日記用途でもあるというか。
(掃除の内容や金銭の出入り等、家計簿っぽいことを書くことも多し…。)

この役目は、今年の場合、3月後半から8月半ばくらいまでは「ほぼ日手帳」がやってくれてました。
(春始まりで、本体だけロフトで買ってきたもの。)
ちょうど、住み替えでバタバタ極まっていた時期。
「手帳は机上が定位置であるのが基本」の私には有り得ない頻繁さで外への”持ち歩き”をしていた日々だったので、ほぼ日のコンパクトな機能性には結構感心してました。

私は滅多に、「昔のページをふと見返して思い出にふける」みたいなことはやらないほうなのですが。
しかし当時の、びっしりと引越前後のTodoで埋め尽くされたページが目にはいると、いまもビクっと手が止まるほど(笑)バタバタっぷりがナマナマしく蘇るんですよね。
(こころの余裕も無かった証拠に、その時期は万年筆じゃなくてずっとボールペン書きだったのも印象深く。)

ま、このまま使い続ければ1年の良い記録になったのでしょうが、むしろかえって、生活が落ち着いた夏頃から手帳を一新したくなりました。
もっとはっきり言ってしまえば、綴じ手帳でなくシステム手帳っぽいものに移行したくなったというか。
丸善などでシステム手帳売場をみていて「やっぱりこっちがいいなあ、戻ろうかなあ。」と。
(世間の社会人の多くの皆さんが夏休み明けた8月後半のあたりからか。
このへんの時期って何故か手帳を変えたくなるのは私だけ?
なんだかんだいって去年も一昨年もそうだった気が。)

手持ちの在庫を考えても、回帰すべき第一候補はフランクリン・プランナー(見開き1日リフィル)です。

昨年10月に、「怖いもの見たさ」に近い好奇心に勝てず(笑)おそるおそる手を出してみた「トライアル・セット」で予想外にハマッてしまい、それを使い終わってから1年分のリフィルやバインダーなどの基本アイテムが同梱された「スターター・キット」を1月始まりで購入して….の経緯で、まだまだたっぷり年末までのリフィルが手元にあるのです。
(ほぼ日をやっていた4月から8月くらいまでの未使用リフィルが何とももったいない…)

じっくり手帳に向き合いたいこの季節には、最適なボリュームな気もするし。
あの、強いていえば「レフト式デイリー」とでも言うべきレイアウト、けっこう好きなんです。
日々の生産性は上げていきたい願望はあるけど「手帳で人生を成功に導くッ」系の気負いは別に、そうハゲシクはもってないのですよ。
それでもまあ面白く使えるってことで。

見開き1日のシステム手帳リフィルは似たようなのが他社でも出ているし、できれば純正バイブルサイズで使えば、今後もバインダーやリフィルの選択肢がいろいろあって楽しいだろうと思う。

しかしね~、バイブルより1.5センチ(月間タブを含むと約2センチ)横幅が広いというこのリフィルサイズに慣れてしまうと、他のシステム手帳リフィルの「細長さ」が使いにくくて仕方ないのは何故なんだろう…
(例えばBindexの日付フリーな見開き1日リフィルなんかも買ってみたのですが)同じようなレイアウトのものを試用しても、この狭さのせいなのかリングが急に邪魔に思えてどうしても続く気がせず。うーん。

あと、紙質が「嫌いじゃない」。

使いだした頃、ここでほめているのを今になってちょっと冷静にさしひいたとしても、素晴らしすぎるという評価はできないにしてもやっぱり、わりと「手帳としては悪くない」と思えるレベルなんですよね。
あと、上記の、セット同梱バインダー(リング径25ミリ)がけっこう気に入っているので、ヘタに物欲が暴れなければこのまま使い続けても良いなあと…。

万年筆に合うと言われる紙質はでよく挙げられるのが「インクの裏抜け・滲みがない」という件ですよね。
でも、それが揃っている紙が即、最強決定かというと、そうでもないような気がしています、近年。
インクの吸い込み具合とか、ペン先を受け止める柔らかさとか、手に伝わるほどよい繊維感とか、そういう諸々個々人のこだわりが総合してこその「良い紙」判断になるわけで。
むしろ私なんかは、上記の件は裏抜けることより重視したいポイントにしてます。

私の持っている中では、ペリカンロイヤルブルーなんかが気持ちよく、このインクらしからぬ濃い色で書けてコンディションも良いんだけど。
しかし、多少(いや、わりと..)裏抜けてもあまり気にせず、ジェントルインクの青+プロフィット21でゲシゲシ書きすすめるのが最近のお気に入り。
オリジナル(日本語版)リフィルについては、書き味の柔らかさが好きなのかも。

最近買った革クリームで手入れして以来すっかり「再生」してしまったシステム手帳バインダーがありまして、これがフランクリンプランナーの幅広リフィルでもほぼ支障なくジャストで入ってしまう(月間タブが1,2ミリ見えるけど..)という嬉しい発見が。
外出でも机上でも使いやすい15ミリリングだし、まさにフランクリン用の表紙幅でオーダーしてでも欲しいと思っていたリング径だったので数万円得した気分なんです。

ブランドはノックスブレインです。
買ったのはおそらく15年は前。
伊東屋だったかなあ。
そのうち、引き出しの奥での放置そのものの期間は少なくとも10年以上…!

カバンには入れていたけれど、仕事上であまり「使った」「書き込んだ」という記憶がないんです。
なので、革の熟成はたいへんに進んでいますが、擦れなどの傷はほとんど無し。

現行品を触った感じだと、おそらく「バッファローカーフ」と思われるのですが。
手にはふわっと柔らかな当たりがあるんですが、表面はハリ感のあるツヤがあって。
最初から茶色の革でしたけれど、買った当時より何割増しか飴色に変身。
ペンホルダーも柔らかくなって、カスタム74くらいまでは余裕で差せます。

使い始めて2年目くらいの頃に一度、リング金具がまるごと革から外れて中身が落ちてしまったことがありました。
びっくりして、ダメモトで、店を通じてメーカー修理に出してみたら、無料な上にピカピカにクリーニングされ、スナップにかぶせてある薄い革が剥げかけていたんですけれどそれもきちんと交換してくれていて。
「この会社、サービスいいなあ」と大感激した記憶があります。
(確か購入当初は金色だったけれど、このときに銀色のリング金具になって戻ってきた。
近年になって、システム手帳金具で有名な、ドイツのクラウゼ社の刻印付だと気付きました。
今もびくともせず丈夫です。
スナップをくるんでいる革はやっぱり今もちょっと剥げてきてる…ここがこのモデルの唯一弱点だけどまあいいや。)

このくたっと熟した感じはやっぱり、新品では味わえない価値だなあ。
引越の時、捨ててしまうか一瞬でも迷ったことを反省してます。

バイブルサイズのメモリフィルも、実は手元にたくさんあるのだけれど、これは日頃のサブ用紙にまわってもらっていて、順調に減っています。
幅は多少違えど、穴の位置が一緒なのってこういうときにお得ですね。

フランクリン・プランナーには長期見渡し用にウィークリーリフィルもあって、デイリーと併用の人もわりといるそうなんですが、私はこれをあえてクオバディスにお願いしている感じかなー。
システム手帳と綴じ手帳のたのしいところをそれぞれ味わえて、結構気に入ってるんですけど、この”デイリー+別冊ウィークリー”の組み合わせ。
「じっくりいっぱい書きこみたい」「あんまり持ち歩かない」という人にしかすすめられませんが。

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