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超アナログ版PowerBook、みたいな。(フランクリンプランナー)

デイリー版のフランクリンプランナー、だいたい20日くらい使い続けているけれど、こりゃもうきっとしばらく..少なくとも半年くらいの単位での継続..は大丈夫。という手応えが。
というわけで、持っている中でいちばん巨大な林檎ステッカーを貼って気合いを入れてみました。
いつだろう、10年近く前くらいに会社の大掃除でまとまった枚数を拾得し(笑)愛好家同士で分け合った記憶が。

とはいっても「説明書」以外、専用書籍を読み込んだり壮大な目標を構築したり等々の本来の準備はすっとばしています。
このサイズの、このレイアウトがしっくりきていると言うべきでしょう。

1年分のリフィルを購入する前、Moleskineラージを、見開きで毎日、そっくりに線を引いて(左はToDo・時間軸、そして右は全部メモ)使えばいいじゃん、という案を思いついて、かなり乗り気になってましたが。
(1日1ページで足りる確信があるならばデイリーのダイアリーを買ってしまえば済むことなんですが…どうもそういうことでもない予感。
キャパ的なものより「見開き1日」っていうひろびろな見渡しが気に入っているんだと思う。)

しかし、月や年単位できっちりとデータをストックできる機能性を考えるとやっぱり、システム手帳形式のほうが便利。
こういうのにハマっちゃうのもなあ…と頑なにならず(笑)、素直に出来合いのセットを使ってみようかという結論になりました。

全然これは当初の目的ではなかったんですが、仕事・家事系はもちろん、買い物系やら日記系やら、今までいわゆる「多ノート」次元で各所にこまごま散らばっていた情報が一元化できていい感じ。
巨大な年間専用ストッカー(これはこれでフランクリンを使ってなくても、リフィル保存用に重宝しそうな収納量。)の中に1年分まとめることができたら、後から読み返して面白い「自分データベース」になりそうなんですよね。
時間があるときにしかるべき場所にそれぞれ、情報は転記する予定だけれど、この時点で取捨選択したり、もっと掘り下げることも出来るんじゃないかと..。

というわけで、これは「ページ数2倍のほぼ日手帳だ」と思うことにしました。
実際、そういう気楽さで、書きものを楽しみつつ続けていきたいです。

ただこの手帳、完全に机上専用です。
バインダーに綴じて持ち歩くには3ヶ月分が(解説書的には)推奨されていますが、とんっでもない。
デイリーリフィルだと2.5センチ径のバインダーでもぎりぎりな量です。
せいぜい1.2週間分(外出当日分だけでもいいくらい!)10ミリ前後くらいのスリム版のバインダーを、日本市場向けに作ってくれないかなあと思います。
私の持ってる薄型ファイロファックスだと横幅が数ミリ飛び出すのが惜しい。(掲載写真参照。)

そして、このリフィルのことなんですが。
何種類かあるなかで、「オリジナル」といういちばん無難なリフィルセットです。
ほぼ日のように(いや、あちらがこれに倣ったんでしょうが..)有り難いお言葉というか道徳・勤労的格言が上の方に2.3行毎日印刷されおりまして。
こういうものをさらっと視界から離す訓練が出来ているのは、ほぼ日使用歴がそこそこ長いおかげかなあ(笑)
慣れないと「お言葉」が手帳に毎ページついてること自体、抵抗あると思うんだよね~

そして、(どちらかといえばクオバディスのクラシック版にも似てすべすべと厚みのあった)2ヶ月分のお試しキット(トライアルセット)の紙質と全然違う~。
と、フィルムを開封してはじめて気付いた次第です。
しかし、1年分のリフィルセットが4500円くらいする、だけあって、それなりによくできた紙でした。
これ以外にも何種類か模様等違うものがあるし、日本語版や英語版もあり、それぞれ紙質も微妙に違うらしいので。
あくまでも「オリジナル(日本語版)」というリフィルの感想に留まります。

ぱっと見は、コピー用紙がちょっと薄くなったような、とにかく普通の印象だったんですが。

●薄さの割には紙らしい凹凸がちゃんとついている。コマカイ字も滑らずに書きやすい。きっとボールペンにも向いてるでしょう。
 (日本の「手帳用紙」的なきめ細かく滑らかな感じとは違う感じ。)

●万年筆に対しては、この凹凸が適度にインクを吸ってくれるため、太字ペンでもフローが拡がりすぎない。字幅が締まり気味になってきもちよい。
ペンへのアタリもやわらかめ。
 (4ミリ横罫でもペリカンのBニブがいけてしまうのが不思議だ。Mでも余裕。)

●青インクしか試してないからなんとも保証できかねますが、線の滲みが皆無。
 (この点は、白版ファイロファックスのリフィルより優秀。紙の手触りやペンの当たりの柔らかさなどは似ているけれど。)

●ふだんの紙では無音でも、このリフィルだとけっこう筆記音がする。
フローたっぷりめなペリカンのBですら、ひょひょひょ…という低い摩擦音が。ペンの性質を反映してか、各ブランドごとにこの音が全然違って面白いです。

●紙とインクの相性は、誰もが皆悩んでいてペンやインクのさまざまな組み合わせで変わる永遠の課題、だけれど。
私の手持ち(青インク)では、裏側が使い物にならないほど裏抜けたのはパイロットくらいか。
それなりに薄いので、書いてある影は写るけれど、ラミーやペリカンやモンブランなどに関しては、どぼどぼのインク量で書いても、裏側表面ぎりぎりのところでインクの侵攻(笑)が停止するところに感動。
ウォーターマンでも、まあまあ大丈夫。
等々考え合わせて、総合的にもモールスキンよりは相性問題は優秀。
(そんなに厚い紙ではないので、裏への影響具合が「オモテに書いてあることがまるきりわからないくらいが理想」という人には向いてないとは思うけど。)

どういう紙が万年筆にむいているか、の好みは各人分かれるところかと思いますが。
私の場合、ペン先で紙の質感が味わえるこういうタイプの紙は、スベスベ系よりずっと好き。書き味も柔らかめなんで。
目下のところ、ペリカン400のBニブでスルスルと書きつけるのが気持ちよいです。
この紙だとほどよく染みこむせいか、儚げで春夏向きだと思っていたペリカン青もしっかりと濃く色づいて、輝くようなロイヤルブルーになって素敵なんだよね~!

長年の愛用者の方々には失礼ながら、「企画モノ手帳」という印象がどうしても抜けなくて紙質に関しては全く期待していなかったのです。
レイアウトの使いやすさも含めて、これは申し訳なかったなあという素直な反省と驚き、なのでした。

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