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文具王の「万年筆クリーナーセット」を使い始めました。

先日、文具王(高畑正幸さん)のお店で「万年筆クリーナー 6本セット(ケースつき)」を購入しました。

文具王工作室というサイトでは、文具王自らが手作りの洗浄器具やスタンド等々の便利アイテムが並んでいます。

文具王のYouTubeで解説を眺めていて
「こういうのずっと前から欲しかったわ…!
(自分では無理なので誰かに売って欲しかった!)」
とピンときたので大人買いです。

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注射器の先に万年筆各社のカートリッジが装着されている仕組みで、ここに首軸を取り付けて水を送り込むことでペンの内部が洗浄できます。
カートリッジやコンバーターが対応の万年筆のみ対応します。

パイロット / プラチナ / セーラー の国内三社のほか、ラミー / インターナショナル :← 欧州規格カートリッジ。たいていの海外製万年筆は、LAMYじゃなければこちらでOKです:
テプラで大きく表示されているので、カートリッジ形状を見る以前に手が迷わず一目瞭然なところも良いです…

残りの1本は、パイプ針を取り付けてキャップ内など細かいところの洗浄に噴射する用途によいとのこと。
私は、いわゆる”カラカートリッジ”を作るときにもよく使っています。

それら6本が、(レーザーカッターで切り出したという)ぴたっとハマる穴に据えられ、プラスチックケースの中に標本の如く収まっています。

というわけでこれもう、ホントに便利なので早速使ってみて感動しました。
メーカー純正のスポイトなどの洗浄製品は、既に持っているんです…
しかし圧倒的に違うのは押し出す水量の多さですね。
注射器の1〜2回分を押し下げる程度の労力で、排水からインクの色が抜けて透明になるのはとてもラクチンなのですよ。
(放置が長いペンだとインクもこびりついたりしているので、比例して多くの水量が必要になります。)

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説明書が入っているのでよく読む必要がありますが、気をつけるべきはピストンを押す速度です。
水量が多いゆえに、勢いよく出せばその分インクもよく落ちそう…と考えがちですよね?
しかしこれを水鉄砲のように押すと水圧が強すぎ、ペン芯の破損やパーツの飛び出しにつながります。
なので、落下に備えて取り付けた首軸に手を添え、ゆっくりスススーッと押すのが正解。

というわけで、人によっては「えっこれ自分で作れるかも」と思うのかもしれない。
でも、きっちり揃ってしっかりなクオリティで作られて、ぴっちりケースに入ってるのが欲しかったのだ!!

これからは万年筆洗うときは、ペンのメーカーを問わず ← ここ重要!、
本棚からスッとこのケースを出すだけで良く、この合理的な感じが「面倒くさい..」を防いでくれる気がします。

もっとお財布に優しい「ケース無し」 や、「メーカー別のばら売り」もありますので、工夫と必要に応じてぜひ。

文具王によると、予想以上に注文があって驚いているとのこと。
そりゃそうです、世の中こういうのをコツコツ作れる器用な人ばかりじゃないですからね…

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