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パリで買ってきたPluminix万年筆をようやく使い始めました。

昨年のゴールデンウィーク、パリのBHVでどっさりといろんなものを買ってきました。
そのうちの1つ、パイロットフランス社のカリグラフィ万年筆ですが、ずーーーっと引き出しの奥に未開封で仕舞ったままのを先日発見。
忘れていたわけではないのだけれど、使いみち無い間は無理して今開けることないかなーと、視界からよけていた感じ?

しかし、2本オマケで付いているカートリッジが干からびるのも何だなあと思いまして、勇気を出してパッケージを開封してみました。
この時点で初めて気付いたのですが、これは既に持っているPlumixでなくてPluminixという名前。

Plumixのほうは2009年のパリ旅で買い、日本ではパイロット社の「ペン習字ペン」として流通しているものとほぼ同サイズの長めなデスクペンぽい軸で、けっこう気に入ってるんです。
そして昨年買ってきた短い軸のほうはPluminix。
それぞれの軸に記された単語をじっと見較べ、誤植ではないとようやく判った件なので、あーもう!ややこしい。

過去記事にあるとおり、Plumixは5種類も線巾が有り、私が持っているのはFの細字。
これがまた、もともと細字ゆえに「言われてみればペン先が平らっていう書き心地だわ…」という程度のうすいカリグラフィ度。
小型の手帳にメモ用として普通に使える便利さなのです。
普通の細字鉄ペンに較べればいかにも万年筆らしい(平研ぎペン先特有の)字が安定して書けるんですよ。

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こちらのPluminixは、軸色のバリエーションが何色もあって迷ったくらいだったんですが、ペン先はM(中字)のみ展開のようです。
線巾は、確かに細字Plumixより一段階太いんですが、思っていたよりはスリム巾。
カリグラフィと構えるよりは、普通に文字書きが捗りそうなシャカシャカした使い勝手です。

これおそらく、日本で売られている下記万年筆のカリグラフィ版と同じペン先じゃないかなーと思うのですがどうでしょう。
(さすが日本売り仕様のほうが外装は桁違いに立派。今さら欲しくなってきちゃったよ。)

「ヘリテイジ912」で持っているSU(スタブ)ペン先とそんなに変わらない線巾でもあります。
(Pluminixのカサっとドライな書き味とはさすがに全く違うマイルドな筆記感ではありますが。)

以前購入したときの同梱取説では、細字0.44mm、中字0.58mmなどと書いてありまして、この0.1mmちょい程度の差がわかるのかなあと疑問に思ったものですが、書き味で意外と判別可能。
というか、どうみても(同梱のインク使った結果だと)取説の2倍くらいの線巾です。
 

キャップをつけても全長12cmとミニペン体格なので、持ち歩きなど考えると、むしろこちらが細字巾のほうがよかったな!
と思ったところでしたが、さすが名前がややこしく似ている同士、全パーツ完全互換でした。
Plumixの首軸はうっすらとグレーが入っているのですけれど、透明青の尾軸と組み合わせてもなかなかかっこいいのです。

カートリッジが欧州ショートサイズ対応なのは、フランスの学童万年筆市場の規模のせいでしょうか。
この規格なら、あちらのセールではまとめ売りで(ひと山1ユーロ、みたいな感じで)実に安く買えるのです。
ちなみに、米国売りのPlumixシリーズはパイロットの純正カートリッジ対応なのだそうですよ。

同じ会社でも、国別にいろいろと仕様を変えた商品をだしているところ、面白いです。
今のところ、日本では売られていないペンなので検索すると私の過去記事に言及頂いている記事も多く御礼申し上げます。

こういう学生向けのお手軽文具を海外のお土産にすると、気軽に使えるうえ後々まで楽しいので非常におすすめです。
1本10ユーロ前後の価格ですし!

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○「細字万年筆にこだわる」さんの関連記事:
パイロット 「Plumix」 再び

海外版ペン習字ペン? 「Pilot Pluminix & Plumix」

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PILOT PLUMIX米国版

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