
先月くらいから調子がおかしかったのですが、指がうっすら腱鞘炎(関節炎?)気味になってました。
原因は、仕事および趣味(両方、Mac上で何かやる用事)が過剰なのか、年齢的なものか、治療薬の副作用なのか… どの可能性も当てはまる状況だったのでよくわかりません。まいったな〜
とりあえず、簡単に変えられることは環境しかない。
と、クローゼットからRealforceのキーボードを出してきました。
最近メカニカル系のおしゃれキーボード(Keychronなどを持ってます)に若干ハマりこんでそういうのばかりだったので、リアルフォースを使うのは久々なのです。
とはいえ、十数年前から、何台か買い替えてはいますがずっと愛用し続けているキーボード。
とにかく指にやさしく、押しの衝撃や重みによる疲労が極力回避される仕組み(静電無接点)なので。
けっきょく帰るのはここだなあという感じです。
長い使用歴の間に、メインマシンをWindowsからMacに変えたりもしていますが、ずっとRealforceでした。
なので、いまだに「Mac用キーボード」とされる配列よりは、昔からのWindows向けで選んでいます。
違うのってコマンドと左Optionの位置くらい?
これの打鍵音をネット上では「スコスコ」と例えるのが定番みたいですが、私の感覚では「パタパタ(patapata)」とか「ポコポコ(pocopoco)」が近い。
昔の機種と比べると、静音仕様がメインになっている近年の機種の打ち心地は、フェルト布を挟んだようなモフッとした感じになり(※個人の感想ですよ※)だいぶ変わったな〜 と、ちょっとだけ慣れるのに苦労したのは確かです。
しかしその分、耳にも指先にも刺激が刺さらない、圧倒的な静かさに変化したのも魅力の1つでしょう。
メカニカルキーボード程ではありませんが、現在のRealforceにもさまざまな選択肢で仕様が存在します。
キーボードの押下圧の値も、10年程前までは普通に45gタイプを使っていましたが、今の自分の指のコンデシションではとても重く感じます。
いつの間にか、30gタイプの軽さじゃないと無理になってしまって。
(ちょっと指が触っただけで「ああああああああああ」などと勝手に連打されるくらい反応しやすいのが30gの特徴なので、慣れは必要です)

というわけで、いま使っている中で最新は R3HA13 という型番のもので ※詳細は上記サイト↑※
仕様は「押下圧30g / 日本語配列 / テンキー付(フルキーボード)」です。

一時期テンキーレスの小ささも気に入ってましたが、別途テンキー無しには作業ができないので!
結局一体型(フル配列)に戻りました。

他に持ってるメカニカルキーボードのほうと揃えて、英語配列のほうを選びたかったのですけれど…
Realforceの英語配列は、黒いつや消し地に黒いつや有りの印字が施されている「墨」という非常にマニアック(だけど、見た目はカッコいい)キーキャップがついているものしかなくて、泣く泣く諦めました。
ちょっと昔の「墨」キーのモデルを最近まで持っていたのですが、ROGANのせいもあり本当に何も見えないので、一瞬一瞬で視覚的な確認のために手が止まるのがなんとも大変で!
いつも思うんですが、HHKB好きの間で人気という「無刻印(何にも印字が無い)」キーキャップ、これ使ってる人すごいな。
このR3製品の日本語配列は、レーザー刻印で、黒地にちょっと銅色っぽい印字がされていて、けっこう好きな配色です。
(あと、R3は長年の伝統である一体型でなく、ケーブルが外せる!
Realforce初のBluetooth機能がついてるからなんですけれど、遅延や電池切れが煩わしいので私は有線で使ってます。
同じケーブルで、メカニカルをはじめとした他社キーボードと取っ替え引っ替え出来るようになったのがいちばん有り難いのです。)
その他、APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)という「キーが反応する押し下げの深さ」をこまかく設定できる機能もついています。
0.8mm / 1.5mm / 2.2mm / 3.0mm の4段階から選べる中で、私はいちばん深い3.0mmを全キーに設定してパタパタと打ち込むのが今のところ気に入ってます。
この数値との相性も、けっこう体調によって違ってくるのは面白いところ。
(0.8mmはものすごく軽い打ち心地です。そのぶん、誤打率も上がってくるので難易度高め。)
私はなるべく、喋ったり考えたりするスピードで文字を生産したいと思っているので、そういう意味ではキーボードはアナログの筆記具に劣らず好きだし、こだわりもあるかなあ。
体調との相性もある。指の痛みが治まったらまたメカニカルも愛でたい。
そんなわけで安い買いものではないのですが、Realforceなら、何かこぼすとか致命的な事件を起こさない限り、長い年月使い続けることも可能なキーボードです。
とびきり良いオフィスチェアを得たくらいの身体的満足感は保証出来ますよ。
古いもののいくつかは人に譲りましたが、思い出深いのだけは手元に置いてます。
2012年発売のハイプロモデルなどは、これで本当にたくさん書いて仕事して… とにかくお世話になったから、今のところは手放しがたいです。↓
ほんと、キーボードと万年筆(などのアナログ筆記具)って、好きと思うポイントがとてもよく似ていて面白いなあといつも思ってます。

下が、たっぷり使い込んで保管中のハイプロモデル。キーが電子タイプライター的に高さがある形状。
そうそう、「キーボードを気分に合わせて取り替えながら使う」なんて人は少数派とは思いますが、そういう状況でとても便利なのがマグネット式のアダプターです。
USBの穴に差し込む手間が要らず、パチッと磁力で接続するだけ。
頻繁な抜き差しでポートを壊したりする心配からも解放されます。


Amazonで探すと類似品いくつも出てますが、私がよく買うのは上記↑のもの。まあまあ強めにくっつきます。
一度このラクさを知ってしまうと常備したくなる機器です。
しかし!
磁力だけでくっついてるということは「簡単に外れる」とイコールなので。
万が一 突然外れても被害が少ない用途に限定しましょう。
(たとえば外付けハードディスクへのバックアップ等、データをやりとりする場所での接続に使うのは全くおすすめできません。)
私がやってるような、入力機器の簡易的切り替え用以外に、頻回な充電用としての装着においても、かつてのMac機器のMagSafeっぽく使えて非常に便利だと思うので、使いどころを選んだうえで是非。
L字型接続タイプや、コネクターだけのセットもあります。
※冒頭で悩んでた指の痛み、キーボード変えたり湿布を貼ったりしてたらかなり治りました。気をつけないとね…。