
デルタのペンはそれまで1本も持ってなくて、
「いつかはドルチェ・ヴィータを」
と、10年以上前からうっすらと考えてきました。
しかし、いつも何か別のペンを優先してしまって購入に至ってない…そんな付かず離れずの微妙な関係なのだ!
いきなり大本命のドルチェ・ヴィータまではいかなくとも、これならば「最初のデルタ」として入りやすいかな?と考えていたのがヴィンテージコレクション。
その(スチールペン先ではありますが、デルタの万年筆としてはまあまあ買いやすい)価格帯と、さまざまな軸色、その他にも日本限定軸などが発売されており、コレクションごころが刺激される製品群です。
手に入れた方々の綺麗な写真をSNSで眺めることも多くて、私もなんとなく影響を受け、半年以上Amazonのウィッシュリストに放り込んで売価の推移を見守っていたのがこの赤い万年筆でした。
冒頭の、デルタの話が出てちょっとザワついた勢いもあり今が機会かなと購入してみた次第です。

赤軸:rosso の細字にしました。
他にいろいろとレアっぽい限定色なども出ていますが、赤好きの趣味はブレず。
実物は、ネットで見る写真の何倍も綺麗!
その光沢はまるで内側から輝いているようで、きらめく大理石さながらの美しい赤色樹脂模様に心打たれました。
キャップのリングに一筋入っている金色もアクセントになって、もうこういうところ、さすがイタリア製筆記具だと惚れ惚れです。
けっこう小さめな軸です。
ペリカンでいうとM400くらいがちょうど釣り合うサイズ感でしょうか。
しかし、中ほどがいくらかふっくらとしているので、手の中にコンパクトにハマってくれる楽しさも有り。
あーこのヴィンテージコレクション、次々に集めちゃう人もいるの当然だよなあ〜。
1本目の美しさに感動してしまうと、じゃあ次の色でも安心できる!となってしまう心理でしょうか(笑)
肝心の書き心地ですが、スチールペン先の割にねっちりとした紙への密着感があり、いかにも鉄ペンというガチガチさもなくて。
僅かなしなりも心地よくて、へぇ、これがデルタ独特の書き味なのだろうかという感想。

黒のカートリッジが付属していました。
純正のコンバーターは入らないそうなので、
(いわゆる欧州規格ショートタイプなら何でもいいのですが)手元にいくつか溜め込んでいたカヴェコの空きカートリッジにインクを詰めて使っていこうと思います。
現在は、色彩雫の深海。ブルーグレイに近いような地味紺ブルーブラックが好きなんですよ…。
正直言いまして、少々の出現率ながら書き出しのインク切れがあり、数日悩んではいました。
格安で通販買いするとだいたいこうなる運命なので覚悟はしていた… 「使っていくうち治る」と我慢してしまうと、手が離れるのもきっと早そうな予感も。←これは今までの経験から。
そんなわけで、ペンクリニックでいつも調整していただいている川口さんに今回も依頼しました。
生まれ変わったようになみなみと濃い線が出るようになり、大満足。
スチールペン先でもここまで良い書き味になれるんだなあ。
しかもこの美しさ。
ボールペンも欲しいかも…(と、物欲は続いていく。)
