7月に伊東屋の万年筆売場で購入したインクです。
今年に入って最初に行った時に訊いてみたら
「これから入荷の予定なのです」と言われて諦め、
先日の訪問時には、インク売場の隅にひっそりと1個だけ置いてありました。
(外箱から眺めた感じでは)けっこう地味…?と思いながら購入。
30ml量の小箱にもかかわらず、緊張の2160円でした。
まあ、モンブランだからなー

レギュラーの巨大ボトルから、サクッと出っ張りを切り落として立方体にまとめたようなこのデザイン。
モンブランは、現在の角型インク瓶形状を採用してからキャップのつくりもやたらと豪華になりましたが、
それをきっちりメインに生かしている無駄のないプロポーションになっていて、この30mlキューブはとても美しい!
もともとラベルもない仕様なので、縞模様に盛り上がるガラスを全面に楽しむことが出来ます。
机の上に飾っておいても絵になるなぁ。
いつかの将来カラっぽになった時は、
レギュラー使いしている(けどボトルデザインが実用的すぎてイマイチ好きじゃない)あれやこれやの他社インクを詰め替えて末永く愛用したい!
とつい考えてしまいました。
現在60mlで売り出しているレギュラー組の巨大インク達も、このボトルに入れて半量サイズとして売ってくれないかなあ…。
私は「ブルーアワー」というのが色名だと当初思っていたのですが、これは筆記具のほうで展開されているブルーアワーシリーズに合わせた「トワイライトブルー」という色なのですね。…ややこしいっ ○マイスターシュテュック ブルーアワー コレクション← こうして眺めるとインクが激安に見えてくる不思議!
“日の出前と日の入り後に発生する空が濃い青色に染まる時間帯”という意味のブルーアワー、この贅沢な言葉へさらに畳みかけるようにトワイライトときたかー!
と、うきうき試してみたところ、かなり好きな”あおみどり”です。

ウォーターマン(またはパーカー)のブルーブラックや、色彩雫の「月夜」が好きな人には見馴れた系統といえます。
書き始め時点で比較すると、ウォーターマンのような紺の青みがあまりなく、最初から緑多め。
少しフンワリしたあたたかい印象の、海系あおみどりと言えましょうか、素敵な色ですよ!
細字に入れても濃淡が綺麗なインクだと思います。
ボールペンだと、シグノのブルーブラックに似てる気がします。
ただし、やはりこれも紙の上で緑化が進んでいきます。
色彩雫の松露のような、書いてすぐからどんどん変わる!という速度ではありませんが、
次の日あたりに眺めると、ちょっと青が抜けてきた?とうっすら気付くくらいに。
:トモエリバー紙上の場合です。
このインク、先月の中盤に購入したのですが、そのとき試し書きしたメモがすでに、『ほぼ日手帳の7月の(タブやフォントに使われている)色』と全く同じグリーンになっていてびっくり。
この系統のインクの緑化は紙によってけっこう違います。
例えば、上写真で書き込んだコレクトの情報カードは比較的、書きたての青みが長く維持できている感じですが、上に書いたようにトモエリバーなど手帳用に表面加工されたような紙は、日単位でどんどん緑になっていく感じです。
バンクペーパーもゆっくりめで、1ヶ月たって海水温がほんのちょっと上がってきたなと言う程度の緑化←…全く参考にならない情報
緑化速度は違うもののウォーターマンのブルーブラックもそんな感じ。
(インク名も時々書き添えているのですが)10年日記を書いていると、5年ほど前の記述がもう既にミントグリーンといえるほど明るい緑に変わっているのに気付いたりして、こういう経年変化もなかかなか面白いです。
…という具合に、ほんの僅かな色味の違いや時間による変化に一喜一憂しているから、インクって増えていくんですかね?
毎回、「これで大満足!もう買わない!」
って思うぐらいには気に入ってるのは確かなのですが、いつのまにか。
この方面のミニマリストになる道は長く険しく、時々工事中です。