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キャップレス万年筆(東京限定ターコイズブルー)を買いました。

先日の恵比寿忘年会の帰り道、(二日酔いの胃をかかえながらも)せっかくの東京なので丸善本店に立ち寄るのは忘れなかった私。

この年末、日本国内では100本しか出回らないという、限定キャップレス「アイスブルー」があるとコミミにはさんでおりまして。
この本数なので、売ってる可能性は極めて薄いと覚悟しながら「もし扱ってるとしたら丸善かなあ」というわけで。
限定品、とはいっても値段は15000円のスタンダードサイズのもの。
銀色のパーツを使ったキャップレスは、通常品ではデシモ以外でこの値段帯にはないので、ちょうど欲しい銀色タイプで手頃な値段だ。
と(「100本限定」を全く忘れて)ウキウキした次第。

以前購入したデシモもちろん、愛用してます。
ミニ6のシステム手帳に長さがぴったりなので、カード入れのスリットに無理やりクリップをさしこんで便利に持ち歩くようになりました。
(邪道なんですが、このさしこみぐちがデシモのクリップ位置にぴったりで。
ペンさしがまるっきりバインダー中央の位置にあるので、おそらくヴィトン純正のボールペン以外は使い物にならないペンループなのです。)

ただ、ミニ6のような小型の紙へのメモ用途にはいいものの、キャップレスのFって、私の用途にはあまりにも細字過ぎなんです。
その使い心地のステキさに感心しまくっているわけですが、普段づかいにシフトさせるにはもう少し字幅があればなあ。惜しいなあ。
…とずっと思ってました。

デシモの細身でクールな見かけや、パステルな可愛い色は本当に気に入っていたので。
中字でもう一本、軸色違いを買って使い分けてもいいや!というくらい。

…前置きが長くなりましたが。
果たして、行ってみた丸善の売り場には丁寧にも「限定「アイスブルー」は完売しました」という紙が貼ってありましたが。

しかし、その横に、これでいかがです?という感じで置いてあったのが「ターコイズブルー:東京地区限定カラー」というポップと、この空色のキャップレスだったのですよ。

この商品、比較的以前から陳列してあったのは実は知ってるんです。
好きな青だし、キャップレスに全く興味がない頃から「こんな色の万年筆は珍しいなあ」と、いつもほんの一瞬視界に入れていたというか。

でも、こんな「東京限定」とか書いてある説明と一緒だったのは初めて気がついたかも。
あら、アイスブルーより濃い青だし、同じ銀トリムだし、こっちでいいじゃない?
というのが第一印象。 

他の文具屋で見かけた記憶はないので、おそらくこの丸善のみにしか置いてないのかも。
単に、売ってる店舗が限られているだけでなんじゃないかと思われます。(本数制限があるのかないのかは未確認情報なので書き直しました。まあとにかく今のところは丸善に行けば普通に買えます。)
限定品というよりはもう少しゆるい、「ご当地モノ」っていうんでしょうかね?

ターコイズブルーと言っても、グリーンはかなり少なめな、快晴の空の色と言いましょうか。
屋外のタチコマ色、といってもよい。 デシモと同じくメタリックなキラキラ塗装なのが、軽めの色にもかかわらず意外に高級感。
字幅は、中字と細字の2タイプで、15000円。ペン先は18Kです。

持ち較べてみると、デシモの軸のほうが、いかに細く軽く作られているかよくわかります。
ただ、通常サイズキャップレスのしっかりと下にまとまった重みのほうがすごーく書きやすいことがわかりました。
手の中で安定する太軸だし、コレは完全に普段づかいできそう。
(ちなみに、キャップレス同士、中身の入れ替えが普通にできるので、持ち出し用途にデシモの軽い軸内に中字ペン先を収めたり、とかもOK!)

デシモではあんまり気付かなかったけれど、字幅が太くなってからはパイロット特有な、ペン先のまるっとした(滑らかながらもモチモチっと接地する)感触が鮮明にわかるんですよね。
(セーラーやプラチナのペンを使うのとは明らかに違うとわかる)字のまとまり方や、明るい青なんだけれど彩度低めのインクの溜まった感じ含めて、ものすごい既視感があるのは、私は学生時代ずっとパイロットの万年筆を使い倒していたから。
携帯もメールもふつうに個人所有できるより前、の時代ですので、その頃いちばんマメに手紙書いてました。
当然、授業のノートとりや手帳などにも使っていましたが。

インクはいろいろ入れ替えてみましたが結局、パイロット製より書き心地がスムーズなものはないと悟ったので、カートリッジで青をそのまま使ってます。
さらっとしている分、裏抜けしやすい紙が多いんですけどね。
通常使用の手帳(クオバディスやフランクリンプランナー)では特に気にならないからいいやと。

現状、手元にあるパイロット製品はキャップレス(桜色デシモ+東京ターコイズ)の2本だけなんですけれど。
この書きやすさに惚れ惚れしているうちに、来年は、10数年以上ぶりにカスタムなどのスタンダードタイプでも買ってみようかなあという気になってきました。

ま、限定だから買ったわけじゃないのよ、欲しいモノがたまたま限定だったのよ! という(じ、じつに苦しい)言い訳が成立してしまう、ステキな買い物ができました。

年末年始、東京駅にお立ち寄りの万年筆好きな皆さん、ぜひともこの、澄み切ったあおぞら色のキャップレスをお土産にどうぞ!
おすすめです。
めりーくりすます。

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