
先日からなんとなく使用が復活しつつあるシステム手帳です。
と言ってもスケジュール管理用としては既に綴じ手帳でレギュラーなものが決まっているので、こっちは純粋にメモを綴じ込む「バインダー」として。
2006年の8月にボストンで買ってきた薄型ファイロファックスは、ほとんど新品同様ってくらいに綺麗なままの現在です。

(当時の購入後すぐにクオバディスなどの綴じ手帳に目覚めてしまったし。
薄型サイズだから旅行用にいいかも?と考えてたらトラベラーズノートが発売され....。
というわけで、今まで良いタイミングに恵まれなかった。ごめんなさい。)
しかし、まじまじと観察したつい先日、異変に気付きました!
背中の、革が曲がっている地帯を中心にヘンな模様が浮き出ているのです。
これは、Cross(Classic)というモデルなのですが、ステッチが表紙で縦横十字型に走っているのが特徴。
背中にも、上下に加えて中央部に縫い目があります。
それらの針穴からじわーっと縦にヒビが入ったような線が並んでるんですよね~
冬場のくちびるってこうなるよね...! 糸で縫ってあるいろんな革小物を持っていますが、こんな体験は初めてでした。
よく見ると、表面にかかったコーティングのような膜がひび割れて、スジ状に白く剥がれてきているような状態です。
うぅむ。
革クリームを塗ると、白化した線がいくらか周囲に馴染んで沈んでくれるので、ヘビーユースによる経年のシワとしてごまかせなくもない。
twitterで教えて頂いたところによると、mixiのコミュニティ内でもこの件が報告されていたとのこと。
早速みてみると(って自分、このFilofaxコミュニティにもともと入ってました)、Crossモデルでの同様の件についてのトピックが存在していました。
2009年頃の書き込みがほとんどなのですが、早い人は購入1年くらいでなっているみたい。
私の場合、仕舞い込みが長かったためいつからコレが発生したのか全くわかりません。
先日の東京行きの折、丸善に飾ってあった見本を観察したところ、「クロス」は黒地にカラーのステッチなど近年様々な種類が増えているのですが、チョコレート色のバイブルサイズのクラシックのみに、このひび割れが発生し始まっていました。
他と比べて古いモデルなのでこれだけ少し展示年数が経ってる感じもしました。
何にも結論が出てませんし、特に真実を確認したわけでもありませんが、考えたことは以下。
・常に使用して”曲げ”に馴染ませているか、定期的にクリームなど塗って手入れしていれば防げたことなのかもしれない。
・このモデルの場合、ある程度は我慢すべき経年変化というか”仕様”として諦めなければならないのかもしれない。
・長年継続する人気モデルの割にはこの件を言ってる人が現在少ない(ような気がする)ので、2006年ごろまでと違い、今は表面加工が改善されているのかもしれない。
しかし皮肉なことに、縫い目周辺のこの件以外のこと、つまり革そのものの手触りやリングの性能などは絶好調に快適なのです。
すべすべしっとりで、80ドルという当時の定価はとても安い!と、やはり今でも思いますし。
このバインダーは、縫い合わせてある内側の革が外側より狭いため、真っ平らには開かない仕組みなのですが、年数が経って革も柔らかになってきたので、山なりにしなって普通に開いたまま机に置くことが出来ます。
金具も、内径11mmと小さいサイズですが隙間なくカッチリと閉じてくれるし。
こういう革の症状は、気になり始まるといつも目に付いてしまって当初はかなりガッカリしていたのですが、冷静になってみると、もう少し使い続けようと思える要素も多いし旅の思い出の品でもあるので。
現状維持のまま運用していこうかと。
さらに広範囲に拡がったらホントに悲しいけど、今のところ人前に出すわけでもないし、なんだかかえって愛着も出てきたかも?
(ブレイリオのコードバンに10mmリング・薄型ベルト無しな、今のと同タイプのバインダーがありまして。
先日は売り場で10回くらいは手に取ったり戻したりして真剣に考えたんですけれど...嗚呼、なんとか踏みとどまったよ。
2万円超の高級品だし、こういうものこそ、使用定着の手応えが固まった頃合いで迎え入れたいものです。)

リフィルの仕分けには、バインダー購入時に最初から入っていた、アルファベットの住所録インデックスが大変に役だっています。
現在ちょっとづつ作成中の、洋楽歌詞リフィルを曲ごとに仕分けるには最適だと気付きました。
今どきこういうものを使うこともなかろうと、とっくに捨ててしまった...と最初は勘違いしてまして。
わざわざ近所のロフトに探しに行ったんです。
小さな売り場なのですが、一定の需要はあるようで、アドレス用のインデックスリフィル、よく見かけるメーカーのもので売ってましたよ。
しかし!何か様子が違う。
「A」「KA」「SA」「TA」「NA」・・・
おぉぅ、日本人むけにローマ字表記がタブに書かれていたのでした!
これじゃ外国の曲タイトルには使えん。
というわけで、諦めずに家庭内在庫を探し続けた結果、バインダー付属品だった純正リフィル
(「A-Zインデックス」、売っている場所は限られるけれど単体価格1050円)
が完全未使用のまま発見できたからめでたしめでたし、でした。
