前回の、革カバー+ポケット系リフィルの組み合わせを「買ってみた話」からゆるやかに続きます。

今までの私にとってトラベラーズノートは、文字どおり”旅の荷物に入れるもの”であって、日常的な文具ではありませんでした。
しかし、ふとパスポートサイズの店頭見本を手にとって、表紙を撫でたりパクパクと開閉を試しているうちに(変な客…!)、この大きさは「情報カード」を収納して持ち歩くのに都合いいかもしれないなあと気が付きました。
何らかの方法で入るかもしれないものを含めて、調べてみた各種サイズは下記の通りです。単位はmm。
●パスポートサイズの革カバー 縦134 横105 (厚10)
●パスポートサイズ専用リフィル 縦124 横89
・5×3カード 縦128 横75
・ロディアNo.12 縦120 横85
・B7判 縦128 横91
3枚付きのポケットシールは、大きいほうのカバーと共通品です。
今回、コーナーポケットの2枚を左右の革裏に使用しました。
パスポートサイズの右サイドにつける場合、ゴムひもの通し穴部分と粘着面が上部5ミリほどかぶさってしまいます。
ポケット全体でなく、裏の粘着面のみを穴をよけて凹型に切り抜いておくとうまく貼れました。
(入り口でゴムの結び目が常にゴロゴロして微妙に邪魔な感じもしますが、ポケットが無いよりはずっとマシですし。ま~ここはカバーが醸し出すラフな感じに免じて気にしないことにします。)

ロディアは、たまたま手持ちの小型版は11番(A7相当)しか持ってないんですけれど、むしろこのサイズの方が使いやすいんじゃないかという予感が。
ポケットシールとメモ本体がほぼ同幅なのでしっかり固定されるされることと、横の空いているスペースがペンの置き場に丁度いい!(写真参照)
革にクリップをさしてしまえば、そのままこの位置に挟み込んで持ち運べる。
多くのペンは頭がアンテナのように突き出るけど……これもまた「トラベラーズノートっぽさ」だと思えば。
少なくとも、急いでるときは便利に感じます。
無印良品に売っているような、A7相当で縦開きの薄型リングノート等も同様の理由で収まりがいいです。
それに(後述しますが)ジッパーケース内に溜める場合は小さめの紙片のほうが便利なのです。
わざわざこのために12を購入するよりは、買い置きしてある11を活用しようかなという気持ちになっています。
この、ポケットシール内、5×3の情報カードも予想通り、きちんと入れることが出来ました。
それ以上にB7サイズのメモ用紙などは、ほれぼれするほどぴったりとカバー裏に収まってくれます。
ポケット全体が透明ビニール製なので隅々までの閲覧が可能。
私はこの大きさでは、ライフの「ノーブルメモ」を持っています。100枚綴じなのでこのカバーには厚すぎますが、ちぎって紙片にすれば好都合。

ジッパーケース付リフィルの片側ですが、小さいポケット(「名刺サイズ」だと少々横がはみ出てカバーを閉じるのに難儀。クレジットカード用?)が二段ついてるその裏に、大きいサイズの差し込みポケットがあります。
このポケットがもう、誂えたようにジャストで、5×3カードが入るのです。
上記写真のとおり、ジッパーリフィルにおいてはこの位置のみですが、5×3カード専用のクリアファイルのように扱えることに感動。
これもまた透明ビニールなので、背中合わせに2枚入れたりして、小サイズポケット側からも(いくらかぼんやりするけど)5×3カードの両面閲覧か可能。
ジッパーのついている側はと言うと、入り口の可動パーツ部分のせいで、残念ながら5×3だと入らない!
開口部は11cm分くらいでしょうか。惜しいです。
しかしこういう袋状のスペースは、もう一段階小さめの紙片(この位置こそ名刺サイズカードのストックには最適!)や、レシートを簡易的に詰め込んでおくには便利な場所ですからね。
5×3を入れたいなら、数ミリ狭く接着されている部分のすぐ内側で切断してしまえばOK…という思いが頭をグルグル巡るのだけれど、そんな大胆なことまでしてポケット化する勇気がまだありません。
(この方法だと、外向きに開口部が出来てしまうし。)
とりあえず、このポケットシール+ジッパー付リフィル双方の組み合わせで、「情報カードを閲覧しつつ持ち運べる、革表紙のクリアファイル」が出来上がりました。
下敷きになる程度の硬さは十分あるので、革上で筆記するにも支障はないと思います。
カードを持ち運ぶということなら、ポケット付のジョッター等でもその用途に十分ですが、システム手帳のようにめくって閲覧できるところが便利です。

外出時に私がここに入れると思われるのは、買いたいもの(本)の検討リストを何枚かと、遠方なら乗換手順のメモとか。
あとはいつでもなにかを書いたり描いたりできるように白紙のカードをポケットに何枚か。
家でなら、週間や月間のTodoを入れた横に当日の行動やアイデアのメモ用カードを差し込み、他の場所にはこのサイズに作ったカレンダーなども入れておけば、「情報カードだけで構成する手帳」にも化けてくれるかな。
語学勉強用には、覚えたい単語や構文のリストをビッシリ書いて外出先に携行、等々にも使えます。
(こういうことができる専用品も既にあると思いますけれど、見かけがトラベラーズノートってところがいいんですよ…)
現状、私の情報カードのつかいみちは、買い物に直結する系統のメモがいちばん多いかもしれないです。
あるものが気になったらそれについてのカードを作り、すこしづつ書き足しや枚数増をさせて情報を組み立てていきます。
1.(まず最初に)価格情報や、サイズ等の基本的な仕様を下調べのメモにしたり、複数候補をリストにしたり。
このあたりの段階は店へ行くときに実物チェックを忘れないよう、「カードを一緒に持っていく」率が高いです。
2.(もう一段階買う気が増えたら)どのように使いたいか・懸念される欠点などを箇条書きで羅列してシミュレーションし、本当に必要か自問自答。
・・・この作業で「実はそんなに欲しくない」こともわかったりして、無駄な出費を防げた事例も結構有り。
3.(いよいよ入手したら)使用の印象や、応用した使い方などの外部情報も書き足しておく。
デジタル物なら、よく使う操作手順なども。
ちなみに、このあたりの段階で、ブログにレビューを書くための資料用カード(ネタメモ)に変身してくれる!
机上では、上記1~3は、各段階ごとに場所(仕切りカードごとの格納位置)を変えながら、専用木箱の中で育成されています。
外出での連れ出しは上記リンク先にあるように能率手帳の後ろポケットに収納することも多かったんですけれど、これからはもうすこし効率的にカードを携行できそうです。
な~んて長々と語ってみましたが実は、もうすこし庶民的な用途「買い物時のレシートやポイントカードや割引きクーポン入れ」としても優秀なのだと気付きました。いままではポケットに突っ込んでスーパーに持ち出していた、要購入な食材のメモもここに収納。 そんな感じで、情報カード管理以外にも積極的に持ち歩き、気軽な紙片入れとしても使い込み始めています。
既に、ジッパー付リフィルをもう1枚重ねて収容力を上げてるんです。
(引き手パーツが同位置に重なると嵩張るので、2枚目は上下さかさにして入れてます。横入れ式なので、開閉方向がそれぞれ逆である以外は、問題無し~)
そういえば(笑)スターターセットとして無地のノートリフィルも1冊ついてきましたが、これは無理して使わずにホンモノの旅行の時までとっておこうと思います。
・・・というわけで、「ほんとのところ外出先では書きものなんてあんまりしないんだよね~!」派の人にも、トラベラーズノートは役立つアイテムなのだということを、あらためて確信できたのでした。
