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パーカー「5th インジェニュイティ」を使い始めました。その2

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先日投稿の「その1」記事から続けます。

–書き心地について
ペン先(というか、万年筆っぽいフードから飛び出ている部分)の写真でなんとなく察しがつく方もいらっしゃるかもしれませんが、いわゆる「ファイバーチップ」ペンの書き味と非常によく似ています。
ピグマやコピックなどで比較的安価なものがありますし、ステッドラーのピグメントライナーなど各種お持ちの方は多いかも。
(ペンタブレットintuosのフェルト芯、あれの使い始めの頃の感じとも似てる。)
最初の試し書き時、私もまず上記のペンを想像しました。

これらのペンの特徴はだんだん筆圧や筆記角に沿って”潰れてくる”ことです。
インジェニュイティのパンフレットにも「使うごとに書き手の筆記角度に合った形状に馴染み、あなたに最適な書き味に仕上がります」という文章が。
まさに同じ原理なんじゃないかな。

ただし、こういう形のペン先に出やすい繊維っぽいケバケバした感じなどは皆無。
滑らかさがずーっと続きます。
パンフレットにも拡大写真が載っていますが、単にフェルトを固めただけのものではないのは確か。
インクが染み出る蜘蛛の巣のような溝が先端にある、なにかハイテクな構造を施した素材であるようです。

試し書き台に設置されていた、大勢の人がそれぞれの筆圧で書き込んでかなり”馴れた”状態になっていた黒芯は
「これ位になってくらいからのほうが真価を発揮するのだろう」
と思わせる書き心地の良さ。
新品時の、キュルキュルした感触や書いても硬くて筆記角が定まらない少々の違和感と違って、ある程度 “面”がついてからのほうが使いやすいのはやはり、ピグメントライナーやIntuosでも覚えがあります。

丸善でたまたま見かけた時点での「お試し用紙」には、トメや払いも筆ペンの如く再現された達筆な漢字などが先客の手によって書き並べてありまして、こんな筆跡も出すことが出来るのかと非常に感心した次第です。
(おそらく、中字芯のほうが筆っぽい筆致を出すのは簡単だと思います。)

「万年筆にぱっと見がソックリなこと」にだいぶこだわっているデザインなので、それが(高級筆記具がもともと好きな人には)逆に好みが分かれるところじゃないかと思いました。

覆っている”ペン先そっくり”なフードパーツや、芯先のすぐ下にある”フィンそっくりな溝付パーツ”などにより、芯を程良くしならせることを実現しているのだそうです。
軸の奥にもスプリングが入っているので、筆圧が高すぎてもそれなり吸収してるんだとか。
上で単なるフェルトペンと比べてしまいましたが、疲労しないための細やかな工夫がされているのは良くわかるので、使い込むほど「大違いだった」と反省することになるかも。

実際、メモのためにノート1ページ埋めるのはあっという間でした。滑らかで、スルスルという勢いをつけて書き連ねることができます。
前回でレビューしたように、軸そのものはかな~り重いんです。
初めて持ったとき、ホントに驚きましたから。
しかし、それを補うだけの書き味の滑らかさがありますし、その自重のせいでかえって、筆圧をかける必要を感じないところがいいかも。

–インクについて

説明書によると、温度や気圧の変化でのインク漏れはなく、ひと晩放置してもドライアップしない構造の芯であるとのこと。
これ、ファインライナー系のペンではよくきく長所なんですけど、どういう構造になってるんでしょうね。弁みたいなのが内部にあるのかな。
万年筆を使うことで、ちょっとの間があればすぐにキャップをしめる癖はついてるんですけれど、インジェニュイティでそれをやるにはあまりにもキャップが硬いです。
基本、書いてるときは最初から最後までしめなくてヨシ、と理解しておけばいいのかな。
パソコンの画面を眺めたりしながら、時折たらたらと紙にもメモするような使い方に結構向いてそう。

色味ですが、黒・青ともに細字・中字が用意されてまして、最初に入ってるのは黒の細字。
軸を買った翌日、丸善に立ち寄って青の細字も追加で買ってしまいました。
2色ともに、発色は一様かつ濃くクッキリ。
特に青は、非常に鮮やかなロイヤルブルーで目をひきます。この感じ、とても気に入りました。
(そして黒はとにかくマックロケです。濃淡は無し。)
万年筆インクのほうで再現は困難であろう、しっかりした顔料系の発色といえます。

使っていて最も顕著だと思った特徴は「こすれない」こと。
書いたほぼ直後に指や手のひらの側面で擦ってみても全く微動だにせず。これは素晴らしいです。
あと、字の上に水を一滴落としてみたのですが、「若干輪郭がぼやけるが文字視認性は問題なし」なレベルでした。

こういうインクなので、Moleskineにすら←ここ強調。ヒゲ滲みが全然出ませんのでビックリでした。
・・・ということは報告しておきたいと思います(少なくとも、細字では)。

裏抜けは、線端がちょっといってしまうかなという程度。
なにしろインクの色が濃く鮮やかなので、薄めの紙だと裏から透けて見える分も多いかもしれません。
成分がかなり違う気がするので、万年筆のそれとはまた異なる方面の紙で抜けやすいような。
「滲まないけど、(比較的)浸透しやすい」成分が入っているんじゃないかな。
例えば、万年筆では裏抜けない能率手帳ゴールドの紙。
インジェニュイティでは意外と、裏からわかる程度に先端がぷちぷちと出てくる。でもド派手ブルーと書き心地が楽しくてここにも多用中。

芯の値段が、1本1,050円であることは、購入決定においても使用中においても、大きな関門になってくると思います。
普段のペースでどんどん使いまくる、というレベルでは(私は)考えられないので、意外に長持ちするんでしょうけれど。
(そういえばモンブランの芯も同じ値段ですね。
 ボールペンもローラーボールも大事に使いすぎ、何年経っても普通に書けるけど、全然交換の機会が来ていないという事実。よし、もうちょっと普段も使おう!)

この芯、ほんとにただ差し込んで、首軸をしめるだけなので交換は簡単なんです。
芯自体に樹脂のキャップがついているので、複数の芯を所有していても乾燥を心配することなく「その都度入れ替えて使う」ことも可能。
好きなタイミングで好きな色へ交換できるというのは、万年筆にはできないワザといえるしれません。
軸1本と複数の芯を持ち歩くのも楽しそう。
軸の売り上げ次第でしょうが、セピアインクとかターコイスとか、そのうち新色も出してくれないかな~。
というわけで次、機会があれば青の中字を買い足すつもりでいます。

芯を交換することで、それまで蓄積していた書き心地が全てリセットされるということになります。
コレもよく考えればすごいことですよね。
せっかく自分に合った形状変化をしてくれた後なので、惜しいといえば惜しいけど…
その度にペン先と内蔵が丸ごと新品に戻るのが贅沢!・・・と考えると千円も仕方ないのかな?

万年筆やボールペンと較べてどうか?と問われると、全く方向性が違うから答えづらいです。
少なくとも、購入時の個体差が無いと言えるので非常に贈り物にしやすい筆記具ですけれどね。
値段に見合った高級感と、フェルトペン的な使いやすさもポイントが高いですし・・・
男女むけそれぞれにセンスの良いデザインですし、特に今なら”あたらしもの好きで文具好き”な方へのクリスマスプレゼントには最適かと思いますよ。
(よかったら、気兼ねなく使えるよう、予備の芯もつけてあげてください。)

大型店を訪れる機会がありましたら、どうぞ必ずお試しになってくださいね。
外観からは全く予知できないインクの減りにびびりつつ、毎日楽しく使っています。
次の旅行にも持って行くよー!

各店舗で商品検索したページになります。

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