最近、歯医者に通ってるんですが(いずれ後述)なんとなく時間つぶしでその近所の本屋で買ってしまった「机上空間―文具品とデスクトップ小物の本」。
この本、面白いよ~。
特にこの時期、ペン・手帳ハンティングにいそしむ文具マニアの皆さんには、手ごろなカタログとしておススメ。
「センスのよい机・椅子・文房具が欲しい!」という特集に惹かれて買ってしまったんですが、特に「ラミーにくびったけ!」という項目にくびったけに。
最近、書き物世界のなかで、なかなかイイ!という評判をコミミに挟んで気になっていた、ドイツのメーカー、ラミー(LAMY)の「サファリ」という万年筆。
もう、上記の本を眺めていたら物欲メーターがドーンと上がって、我慢できなくなっちまいまして。
歯医者の帰りにデパート寄って買ってきちゃった~。
田舎のミニサイズデパートながら、わりとまともな万年筆売り場があるんです。
SAFARIも各種揃ってました。(これは結構オドロキ。流行ってるのかな?)
ブルーブラックのカートリッジも1箱いっしょに。
定価3500円ですから、万年筆としては安いです。
本体もプラスチックだし。
(カラフルな品揃えなんですが、最初、青軸が欲しくて売り場に行ったんです。
でも、プラスチック特有の、レゴみたいなパキっとした発色をみていると、黄色か赤が欲しくなってきた…。
もちろん、黒や灰色などのオトナ色も揃ってますよ。)
ペン先もスチール製。
いやー、でもすごく書きやすいよ。
とにかく欲しかったので(笑)試し書きなんてしないで買ってきちゃったんだけど、インクを差し込んではじめての一筆目で、わあ買ってよかった!と。
細字ペン先(F)で買ったのですけれど、これ、もうこれから手帳書き用にはずっと使い続けることに決定。
デザインも、キャップなんかがシンプルでよいでしょう?
インク残量がわかる小さな窓もついてるんです。
いかにも贈答品的じゃなく、自分用ですから!って感じがよいです。
箱も無印良品みたいなイメージの、飾り気のないボール紙。
ちなみに、ほぼ日手帳の紙は、薄くするために工夫を重ねた独自仕様なので、ペンを選ぶと言われていますが。
このほぼ日の紙の上でも、すすーっときもちのいい書き味。
心配される裏うつりは、今まで使っていた耐水性インクのボールペンよりむしろ目立たないといってよいです。
しかも、万年筆だから心配してたんですけれど、思ったよりインクの乾きも速いんですね。
ページの隅にちっちゃなイラスト描いたりするのも楽しい。
手帳を使い始めてから、安いボールペンを何度も迷いながらとっかえひっかえ買ってきていいかげん疲れました。
そんなときにほぼ日手帳を万年筆で愛用する人の記事を読んで、そうだコレを忘れてたよ。と勢いづいたのは確かです。
今も続いている、愛用者をインタビューする連載をひそかに楽しみに読んでいる私。
上記の本にも載っていて知ったのですが、伊東屋限定モデルのアルミ製青軸もとってもいい感じ。
さらに帰宅後検索したら、25周年記念カラーのオレンジ軸も人気だそうで。
ああどうしようどうしよう。(゚Д゚;) 赤もすごく気に入ってるんだけどね!
ということで、万年筆特有の、ペン先の摩擦感を久々思い出しました。
もの書き好きな私は学生時代はずっと、手帳から講義のノートとりまで書き物はすべて一本の万年筆で過ごしてきました。
そこそこ高額だった金ペンのものだったのですけれど、すっかり手に馴染んだ卒業間近の頃に、酔った勢いで電車の座席に忘れてきてしまい、私の万年筆歴も、それっきりです(泣)。
その後パソコンを覚えて、それなりの訓練も受けたので、かなりの速さで文章も打てるんですけど逆に、なんの手ごたえもなしに文字を繰り出せることが、うまく言えないけどなんだか「浅い」んだよなあと思う時があります。
アナログの手帳をこまごまと書き込んだりすると、脳のふだん使っていないところに血がとおるような気がするわけなので、やっぱりアナログ書きも大事にしたいよね。
万年筆じゃないんだけど、ステッドラーの芯ホルダー780Cも最近よく使ってます。
芯径が2ミリなので、筆圧が強い私でもさすがに、ふつうのシャープペンシルのようにボキボキ折れたりしない(芯の消費スピードが速いわ他の人より一段階字が濃く書けちゃうわで子供の頃から悩みだった)し、重めな感触がしっくりしてとても書き(描きなぐり用途にも。)やすいです。
2ミリ芯用のバケツ型芯削りとセットで使ってるんですが、これ、ちょうど専用ペン立てになって、いつも目の前に置けるから便利。
気に入った文具が常に傍らにあるのって、楽しいよね。
今日は本当によい買い物をしました。
値切ったわけじゃないんだけど、2割引にしてくれター。
いまどき万年筆なんか買う客がいないからか?とても親切だったのでした。
※2024/08/02 これは記念すべき最初の万年筆の記事。
これから先20年も万年筆好きだとは全く予想出来なかったけれど、20年なんてあっという間だったな。